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駐屯地の祠に集う者たち

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これは私が10年ほど前に自衛隊に入隊したとき、実際に体験したお話です。
入隊後は陸海空関係無く教育期間が設けられ、地方の教育基地へ入隊。
厳しい研修に何とかついていこうと精一杯の毎日を過ごしてました。

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自衛隊での日課

日課のひとつに朝と夕方に掃除があり、普段使わないような施設も交代で掃除をする決まりになってました。
その施設のひとつに、隊員達も知らない祠があったんです。
教官に聞いた話では、その祠は過去の大戦で亡くなった方々の霊を祀っているという事でした。

この基地は過去の大戦中も同じ場所にあったようで、古い建物を取り壊し現在の基地を作ったそうです。
私はこれまでの人生で幽霊とか祟りとは全く無縁の人生でしたが、その祠は何とも言えない違和感を感じました。

激動の教育期間も一段落したある日、私は同期の隊員と2人でその施設の掃除を任されていました。
いつも通り作業をしていたのですが、妙に祠周りのゴミが気になり、はたきで祠のゴミを落としていたんですが、ついうっかりと祠に飾ってある木の札?箱?のような物を落としてしまいました。
すぐに拾い上げ元に戻したのですが、なんだか気味が悪く、すぐに隊舎に帰ってしまったんです。

少しづつ起きるおなしな事

その日から少しずつ、おかしな事が起き始めるのです。
夜寝ていると遠くの方でカンカンカン・・・と警鐘のような音が聞こえたり、夜に足音が聞こえたり。
それに足音や警鐘は一箇所ではなく、同時に何箇所も聞こえました。
それが二から三日おきに聞こえるものですから恐ろしくて眠れなかったです。

同期に聞いても聞こえないと言われるので空耳かと思ったのですが、ある日祠掃除の同期に
寝ている時に音が聞こえて眠れないと。私と同じ状態だとすぐわかりました。そして原因が何なのかも。
しかし周りは聞こえないので私たちにはどうしようもなく、ただただ早く教育期間が過ぎるのを待つしかありませんでした。

見てしまった

自衛隊には当直と言って、基地を守るために夜間も常駐している隊員がいます。
その日はたまたま私が当直でした。
当直業務を終え、教官に業務報告をするために教官室へ。

報告を終え退出しようとした時、窓の外に真っ白な人型の「何か」が張り付いていたんです。
その「何か」は身動き一つせず中を覗き込んでいました。
一瞬何が何だか分からなくて、しかしとにかく逃げなければと業務を投げ出し走ってベットのある部屋に走り逃げました。

もう二度とごめん

その後、卒業まで直接見るという事はありませんでしたが、日々違和感や気持ち悪さを感じました。
今考えるとあの祠は軽い気持ちで関わるべきでは無かったのではないかと思います。
あれは何を訴えたかったのか、謎は残りますがもう二度とごめんです。

現在もその基地内にはその祠があり、新入隊員が掃除をしていると聞きます。
私のような経験をしないよう祈るばかりです。

※画像はイメージです。

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