私は昔、総合格闘技をしていました。そして同時に「ルールなしで戦った場合、どうすれば良いのか」ということも非常に気になっていました。
そこで、そんな「ルールなしでの戦い」を研究した私の経験をお伝えしようと思います!
軍人用の格闘術があった!
さて、書籍やネットを調べた結果、「近接格闘術」などと呼ばれる、軍人が習得する格闘術があることを当時の私は知りました。ルールなしでの戦闘を考慮して、刃物や拳銃を持って挑んでくる相手に対応する技、複数の相手に対応する技、などがあるなのです。
例えば、イスラエルで生まれた「クラヴ・マガ」という格闘術があります。これもそのような近接格闘術の一種で、世界中の軍・警察関係者や一般市民にも普及していて、日本でも現在、一般人が習うことのできるスクールがあります。
マニアックなサイトと洋書で学習
そしてクラブ・マガだけでなく、私は様々な近接格闘術を研究しました。
今はなくなってしまったようですが、私の同志だと思われる人が開設した「近接格闘研究」(だったと思う)というウェブサイトが当時ありました。
そこでは第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が用いたという近接格闘術や、「その類」の書籍を紹介していました。その中にはアメリカの陸軍・海軍がマニュアルとして用いている書籍も紹介されていました。そして私は、それらを取り寄せました。
別に英語が得意なわけでもありませんが、辞書を使いながら、生まれて初めて洋書も読んだのです。
ルールなしの状況での戦い方はこれだ!
さてそのように、総合格闘技をしながらそんな近接戦闘術の研究をしていた私が得た結論は、以下となります。
- 目潰しや金的、手で首を絞める(気管を壊す)など、競技格闘技ではいわゆる禁じ手となっている人が死ぬ、もしくは大怪我をさせる技が有効。
- そういう技を使いたくない場合に、通常の格闘技で用いる技を使う。
- 相手になるべく怪我をさせたくない場合は、自分が強くなって加減をしながら戦う必要がある。
- そもそもルールなしならば、こちらも武器を用いるか、複数になって戦えばよい。
これらは、心に突き刺さる結論でした。
そして私は、そんな戦いは嫌だなと、素直に思いました。それではまさに戦争状態、混乱状態であり、「技」も「強さ」もあったものではない、と思ったのです。
だからこれらの結論を得て、私は思いました。
「強くなっても、1人でできることには限度がある」そして、「強くなるのは、実は平和のためなのかもしれない」と。
数年かけて近接格闘術を研究しましたが、私の考えは、ちょっと意外なところに落ち着いたのです。
※画像はイメージです。
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