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猟師的刃物話~試作刃物群壱号~

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アウトドアライフに欠かせない、ナイフをはじめとした「刃物」 。
我々猟師も当然のように携帯します。

今回、ちょうどよいベース素材が手に入ったので、各種刃物を自作してみました。
おっさんの無駄話、お付き合いください。

私、アウトドア活動として狩猟をやっております。
猟をする以上は獲物をゲットするのですが、おいしくいただくには「解体」する必要があります。

また、比較的危険な生物を相手にする「ゲーム」(欧米では狩猟をこう呼びます)ですので、「銃なしで獲物と対峙する」ことを考えなければなりません。
そこには必ず「刃物」が登場します。

今回、解体に使う刃物を自作したので、「もとになる製品」と合わせて紹介します。

目次

解体とは?

獲物をゲットしても、そのままでは(ふつうは)食べられません。
そのため、「中身出して」「分割して」「骨と肉外して」やる必要があります。
この一連の作業を「解体」(バラシ)と呼んでいます。

バラシに使う刃物

解体に使う刃物ですが、お値打ちで使いやすいこのようなセットが販売されています。
ガットフック・スキナー(皮や腱を切る、皮を剥ぐ)、クリッパ(細かい作業や関節外し)、ドロップ(一般的な肉さばき)、そしてノコギリ(胸骨を割ったり等)が一組になっています。
それぞれ機能に注力した形状になっており、普通にバラすのであれば十分です。

自作に至った経緯

先日15kg級(大人になったばかり)のイノシシを3頭持って帰る羽目になりまして、その時「あ、小さいと関節も小さい、刃物入れづらい」となりまして。
「何かいいものないかな」と物色していた時に、ひょんなことから「ブレッド&バターナイフ」を4セットいただきました。

そこで何を思ったか「これで自作したらいいのではないか?」となりまして。
思い立ったが吉日と、電動グラインダーとヤスリ、砥石を使って2時間ほどで完成させました。

自作ナイフお披露目

できたのがこちらです。じゃん。

スキナーが皮剥ぎ、フィレが関節外し兼肉カット(元は西洋の魚捌き包丁)です。
※真ん中は以前作ったフィレ(元はステンレスの文化包丁)

ベースの素材が薄いので厚さ方向の強度がありませんが、切断方向は十分(と思いたい)です。
薄いゆえ細かいところにも入りやすい、という理論?で作成したので「皮剥ぎ時のコントロール性」「関節外し時の侵襲性」を試したいと思っています。
明日が今季最後の狩猟日(福岡はイノシシ・シカは3月15日で猟期が終わります)、うまくいけば実際の解体で利用してきます!

まとめ

今回は「作ってみた」というお話でしたが、「製品として売られている刃物」、特に「ナイフ・ナタ・斧」に分類されるものについてもそこそこ所有しています。
基本的には狩猟の場で使うものになり、「それぞれ目的を持たせて」「複数本携行」というスタイルです。
こちらもいつか紹介できればと思います。

以上です。
それでは、これにて御免!

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