ミリタリー系で現代ものは多くの映画が出ていますが、そろそろ食傷気味のあなた!
いっそのこと時代を300年くらい遡ってみませんか?
18世紀19世紀の戦いがどんな風だったかよくわからない方が多いと思います。
当時は銃もありましたので当然銃撃戦も発生していました。ただし、皆さんの知っている銃撃戦とはだいぶ違います。
説明するよりもまずは映画のご紹介、「ワーテルロー」(1970年制作)です。
タイトルの通り、エルバ島から帰ってきたナポレオンの百日天下を描いた作品ですが、その最大の見せ場。ワーテルローの戦いが壮大なスペクタクルで描かれています。当時はCGもありませんので、地面を埋め尽くす兵士はもちろん全員エキストラです。
ソ連軍6000人を動員した超大規模なロケーションですので観るだけで圧巻。
大砲も空砲をぶっぱなします。
当時の戦いはいわゆる全校集会の体形で整列した歩兵部隊と、歩兵よりも前に出た砲兵、待機している騎兵の連携によるものになります。
砲兵は敵の人垣にボーリングの玉みたいな砲弾を撃ち込みます。歩兵は隠れず伏せず、ひたすら耐えて太鼓やバグパイプの演奏に合わせて前進します。
歩兵同士の隊列が数十メートルまで近づいたら銃撃戦の開始です。
当時のマスケット銃は単発な上、黒色火薬で煙だらけになる&狙ったところに弾丸が飛んでいかないという代物でしたので、みんなで一斉に射撃する必要があったのです。何ターンか撃って撃たれてを繰り返すうちに隊列が乱れると騎兵の出番です。逃げる歩兵をサーベルでバッサバッサ。
この「ワーテルロー」はそんな戦術の時代に行われた最大規模の会戦になります。
5000騎の騎馬突撃や、方陣と呼ばれる人垣での防御など、ソ連軍エキストラをこれでもかというくらいに使った戦闘シーンはこの時代の先頭を知らない人でも一気にナポレオニックファンにしてしまうでしょう。
タクティカルな現代の戦闘シーンに飽きたらぜひ試してみることをオススメします!
(c) 1970 ワーテルロー Dino De Laurentiis Cinematografica SpA, renewed 1998 International Picture Investiments Limited. All Rights Reserved.
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