さて今回紹介したい作品は、筆者をオタクの道に引き込んでしまった……もとい導いてくれた名作アニメである、日本のSFロボットアニメの代表作とも言える「機動戦士ガンダム」について語っていきたいと思います。
本作は日本アニメ界の大御所でもある、日本を代表するロボットアニメ監督でもある富野由悠季氏の戦争の中に生きる人々の群像劇を取り入れ、ドラマ性を多く含んだロボットアニメ作品を画期的な手法で試みた、新しい形のアニメとして、当時のSFロボットアニメに一石を投じた作品とも言われています。
後にリアルロボットアニメとしてジャンルが確立し、ミリタリー色の強いロボットアニメとして製作された「機動戦士ガンダム」は、当時の筆者においては衝撃的な作品でもありました・・・
筆者が「機動戦士ガンダム」を見ていたのは、小学生の頃の再放送でした。
新しいアニメがやると見ていたら、あの地球をバックに出てくるタイトルロゴ。
そしてオープニングが流れていき、拳銃を撃つアムロに迫りくるザクの集団と、「翔べ!ガンダム」の曲に乗って流れるガンダムの世界観に筆者は夢中になっておりました。
そして最初に見た第一話である「ガンダム大地に立つ!!」は、壮大な世界である宇宙へと人類が進出した事が語られ、始まってしまった「一年戦争」により人類の半数が死んだと語られるナレーションと、筆者は物語に引き込まれながら、戦争へと巻き込まれていく人々や、一つ目のモビルスーツ「ザク」がザクマシンガンを撃つなど、そのシーンに圧巻し、アムロがガンダムへと乗り込み、そしてザクに勝利すると、ガンダムが起動し、起き上がる姿に、熱い感動を覚えたものです。
でも何よりに衝撃的だったのは一般人が戦闘に巻き込まれ、死んでしまうシーンでした。
アムロの幼馴染であるフラウ・ボゥの家族がジオン軍の攻撃に巻き込まれて死んでしまうと、あの衝撃的なシーンは幼心に戦争の恐ろしさが伝わり、それまでに見たロボットアニメとは違う雰囲気に戦慄を覚えていきました。
そしてガンダムやアムロを取り巻く、一年戦争のドラマに筆者はハマっていきました……
宇宙世紀0079と人々が宇宙へと移り住む時代と、遠い世界の出来事の様に思えても、もしかしたら来るかもしれない未来と子ども心に思えたガンダムの世界観。
アムロの生涯のライバルとなる宿敵・シャアのドラマや、また後に一年戦争と呼ばれるガンダムを取り巻く、地球を巻き込んでいく抗い様の無い戦争。この「機動戦士ガンダム」を見ていた頃、幼心にガンダムが活躍するシーンに夢中になっていましたが、連邦軍とジオン軍の関係が勧善懲悪の正義と悪の関係ではなく、ジオン軍は地球を滅亡させる悪の組織ではなく、あくまでもスペースノイドの自由と権利を勝ち取る為に戦っているのだと知るのでした。
また連邦軍も一概の悪ではなく、各々の正義があり双方に譲れない主張と意志が混在し、独裁者であるギレンにスペースノイドは先導されていても、そこには抗えない大きな時代の波があり、人々は時代によって翻弄されていると、その物語を通して見ていき、子ども心に解る戦争の姿がそこにはありました。
戦争とミリタリーにカッコ良さを知り、ハマっていく中で戦争の在り方や、また意味などを知り、曖昧だった戦争の存在感を教えてくれた、筆者の思い出深き作品である「機動戦士ガンダム」は、SFアニメを語る上では忘れてはいけない名作でもあります。
機動戦士ガンダムで好きな兵器は、やはり「マゼラアタック」ですが「ケンプファー」も好きです。
なんでモビルスーツの手足がレバーとペダル操作で、あんなにきめ細やかに動けるのかと、小学生のころ真剣に悩んでいた時期があったライターですが宜しくお願い致します。
(C) 機動戦士ガンダム 創通・サンライズ
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