私の通っていた学校に伝わる七不思議の1つで、小学生4年制の時に体験した不思議な出来事です。
大きなイチョウの木
当時、私が通っていた小学校の体育館の横には、相撲をするための立派な土俵がありました。毎年、夏頃になると1年に1回行われる相撲大会があり、時期が近づくと同時に毎年必ず変な噂が学校で話題になります。
それは土俵の近くにある大きなイチョウの木に関する噂で、なんでもイチョウの木を傷つけてしまうと呪われるという・・・なんとも小学生が考えそうな根拠のない馬鹿馬鹿しい噂。
なぜ相撲大会が近づくとその噂が出回るのかというと、大会には多くの観客が来るので、邪魔にならないように伸びた枝などを切ったりしてしないといけなかったからでした。
その噂とは
当時、その噂に興味を持ち詳しく聞いてみると、一昨年の相撲大会の時期にイチョウの木を伐採した校長先生が癌でなくなっている、去年は伐採した教頭先生が癌で亡くなり、どちらもイチョウの木を伐採してから半年以内。
しかも、その時に手伝った先生や用務員の人も病気や怪我に見舞われるのです。
先生たちに聞いていると、そんな話を信じるなと怒る先生もいて、これ以上の話は聞けなかった。
ところで今年は誰が切るのか?と聞いたのですが、今年は切らないようでした。後から聞いた話によると先生たちも噂を知っていて関わるのを嫌がっていたそうなのです。
相撲大会当日
何事も無く、相撲大会当日を迎えました。
大会は順調に進んでいた時、先輩のお母さんが病院に運ばれたとの連絡が来て、先輩が帰ってしまいました。仲良くしてもらっていた先輩だったので少し心配です。
それ以外は何事もなく相撲大会が終わり、家に帰ると私の親が、先輩のお母さんのことを話してくれました。
先輩のお母さんは朝から相撲大会に行くための準備をしていた時、飼い犬に顔面を噛まれ片目を失明してしまった。5年ほど飼っているおとなしい犬なのですが、その日は朝から様子がおかしかったようなのです。
「そんなこともあるんや・・・」と思いながら少し悲しい気持ちだったのを覚えています。
やはり呪いはあった?
次の日、学校に来てみると、イチョウの木の噂で持ちきりになっていました。
なんだろうと話を聞くと、なんと相撲大会の2日前に先輩のお母さんが邪魔な枝を切っていたのです。なんでも誰も切らないみたいだから、危険なので私が切ると言って枝をノコギリで切っていたそうです。
そんなことがあったこともあって、イチョウの木の周りにフェンスが貼られ誰も近づけないようになりました。
偶然なのかは、いまだにわかりませんが20年以上経った今も、小学校のイチョウの木にはフェンスで囲まれています。
※画像はイメージです。
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