いつからか・・・私の後ろにお兄さんがいるようになりました。
不思議な家族
まず初めに、私はどこにでもいる平凡な一般人です。
これといって取り柄もないのですが、大きな声では言えないような自慢が1つ・・・
それは・・・「霊感がある」ということです。
普通なら信じてもらえないでしょうし、こんなこと気持ち悪くて誰にも言えませんよね?
ですが私は違います!!
4人家族中( 父、母、私、弟 )、父親以外みんな何かしら不思議な体験をしたり、何かを目撃しているのですから。
見えるようになったキッカケ
いくら霊感があるからと言っても、生まれてすぐにそれらを認識していたわけではありません。
私の場合、あれは小学校の高学年ぐらいでしょうか?
母が運転する車の後部座席に座り、なんとなく道路の向こうに広がる畑を眺めていました。
するとそこに1人のお婆さんが・・・
農作業中かななんてぼんやり見続けていると、なんとそのお婆さんが突然目の前から消えてしまったのです!
もうあれはびっくりしましたね(笑)
転けたとかしゃがんだという感じではなく、本当にパッと…!
わかりやすく言えば、超能力者の瞬間移動のごとくお婆さんが消えてしまいました。
その後、お婆さんが畑に姿を現すことはありませんでしたが、なぜかこれがキッカケで私は「幽霊」というものが見えるようになりました。
付きまとう黒い男
さて、自分に霊が見えると認識するようになってから数年、私は中学生になりました。
しかし学校という所は、どうしてこうあぁも色んな霊がいるのでしょうか?
トイレに居座る男の子でしたり、何の未練があるのかわかりませんが、黄色いタイトスカートを履いた女性の下半身だったりと・・・もちろんそれらを完全スルーする生活は当たり前です!
ですがいつからでしょう?
私の周りを黒い服を着た男が付きまとうようになったのです。
彼は私に何かするわけでもなく、ただ後ろを付いてきたり、少し離れた所からじっと見ていたり・・・
顔を確認したくても、なぜか顔にはモヤのようなものがかかっており認識できません。
嫌だなぁと思いつつ、私はいつも通りスルーすることを選びました。
家にいるナニカ
そのようなことが続いていたある日、とうとう私の部屋にも心霊現象が起こり始めたのです!
机から物が落下したり、誰かが教科書をパラパラとめくる音や、クローゼットの中からコンコンとノックする音・・・
そして1番の恐怖は、ベッドで寝ていた私の足を誰かがつかんで軽く引きずられたことです。
私は真っ先に「あの黒い男」の仕業ではないかと疑いました。
ついに手を出してきたかと、どうするべきか悩みました。
男の正体
それからしばらく、自分の部屋が怖いと感じるようになりました。
何も起きませんようにと祈りながら寝るのが日課でしたね(笑)
しかしそんなある日、私は初めての金縛りにあったのです!!
それも運の悪い事に、私は部屋中を見渡せる向きで眠っていたようで、そのまま動けなくなってしまったのです。
助けを呼ぼうにも声は出ず軽くパニック状態・・・
しかも追い討ちをかけるように頭上で響く謎のお経。
それも1人によるものではなく、何体ものお地蔵様が2列になりずーっとそれを唱えているのです。
段々とその声は大きくなり、自然と私の額にも汗が・・・
しかしもうダメだと思ったその時!
「Mちゃんっ!!」
と、聞き覚えのない男の声が私の名前を呼んでいるのです。
「Mちゃんっ…Mちゃん!!」
何度も私を呼びながら体を揺さぶってくる声の主。
恐る恐る目を開けると、そこには黒い和服を着た黒髪の若い男が立っていました。
「大丈夫っ?」
そう男に聞かれ、気づけば金縛りもお経もなくなっていたので、私は大丈夫だと頷きました。
それに安心したのか、男も良かったと微笑むとそのままいなくなってしまいました。
守護霊
この話を母にすると、母はおもしろい話を聞かせてくれました。
実は私には身分の高い守護霊がついているようで、日々感謝の気持ちを忘れずに過ごしたほうがいいとのこと・・・
これで私は確信しました。
ずっと私に付きまとっていた人物とあの時助けてくれた人物は同一人物、つまり私の守護霊だったんだと。
霊と聞くと怖くて気味の悪いというイメージを持ちがちですが、実際にこうして助けてくれる存在もいるのだなと思いました。
もしあの時お経が永遠に続いていたら・・・そう思うと今でもゾッとします。
さて、このような奇妙な体験ではなく、どこかホッコリするような体験もあるということが証明されたわけですが、だからといって過信して心霊スポットに出向くのはどうかと思いますし、私はオススメしません。
だってそのまま得体の知れない、ナニカが付いてくる可能性があるのですから・・・
※画像はイメージです。
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