訓練中の体験を元にした、元自衛隊員の方の体験記がよせられました。
ゲームなんかじゃなく、実際に戦車と遭遇する事の恐怖を語っておられます。
その当時のこの話は、今でも心の奥底でトラウマとなっているとの事です。
あまりこのような経験談は、話すことも必要も無いと仰ってました。
どういう心中かを察することはできませんが、それでもあえて語って頂いた貴重な体験談です。
思考停止
目的、意図も解りません。
知らない異質のものが突然目の前に現れるなんて・・・そんなもんです。
ただ、自分の思考が、止まっていくのがわかるぐらいです。
それでも、必死に状況を理解しようとするだけです。
まず、「やばい。戦車だ。」そこからでした。
衝撃力というのは、思考を止めます。
経験したことのない地響き。微妙に地面揺れているんです。
まず、「何か、まずいものが、近づいてきている。」
エンジンの音で、人工物であることを認識しますが、すでに本来の業務には、思考が回っていません。手が止まっている状態になります。
そして、眼前に「戦車」が飛び込んでくると、完全に「停止」色々なものが、、、
何もできませんし、できることがないんです。
普通の車なら、操縦している人の動作、顔や目を見れば、少しは、情報が入ります。
しかし、わからないんです。顔なんか出していませんし、そもそも、どういう動きをするのかも、いまいちわかっていません。
とにかく、「敵対されれば確実に死ぬ。」
これだけです。
だから
だから、たとえば携帯対戦車弾をもっていても、確実にやっつける保証もないのに自らアタックすることはできません。
撃ち漏らせば、確実に仕留められてしまいます。
(そもそも、現出した衝撃力でそこまで考えられません)
私はそもそも兵士ではなかったですが、片方の勢力に加担していましたので、反対側の勢力側の戦車なら攻撃されるのは十分考えられました。
砲塔も砲身も動いていましたから、何かを探しているか、狙っているのかでしょう。
私を見つければ、どうにかなると思いました。
結果、私はその場で何も動くことができずに、立っていることしかできませんでした。
その時、動けますか?想像してみてください。
私は、戦車の衝撃力を経験して「恐怖」を植え付けられて・・・
今、生きています。
※画像はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!