ガンダムシリーズはみなさん、お好きですか?
お好きであれば、「無限のリヴァイアス」をご紹介したいです!
SFアニメでロボットや戦艦が登場し、手に汗握る展開…と思いきや、この作品の主人公はまったく戦いません。むしろ、ヤラレ役です。そんな主人公、そして周りのキャラクターの心理描写が丁寧に描かれており、ついつい引き込まれます。
ぜひ、興味を持っていただきたい作品です。
サンライズが制作した異色SFアニメ
「無限のリヴァイアス」は1999年~2000年に制作会社サンライズによって制作されたアニメです。
いまではガンダムシリーズがおなじみなので、さぞかし戦闘シーンがすごいと思われると思います。しかし、この作品はロボット、戦艦による戦闘シーンはもちろんですが、異色なのは主人公がほぼ戦わないことです。
そんなことある!?と不思議に思ってしまいますが、事実です。
また、巷では「傑作鬱アニメ」としてこの作品は知られています。なぜなら、主人公を取り巻くキャラクターは複雑な人間関係になっているのですが、加えて、子どもだけで戦艦の中でサバイバルするという世界観から、ドッロドロの鬱展開が待っています。
今でこそ、鬱展開やメリーバッドエンディングは珍しくありませんが、当時では異色と言えるでしょう。
どうですか?どんどん興味がわいてきますね!
最弱!?主人公が不憫すぎる・・・
とにかく、この主人公はヤラレます。
弟に殴られ、不良に殴られ、親友には銃で撃たれます。しかも、すべて一方的です。彼は秀でた才能や技術はありませんが、一生懸命に戦艦の中で生き抜こうとします。しかし、ほぼ報われずヤラレ役です。
当時、中学生だった私には衝撃的でした。ヒーローじゃない主人公なんているの!?って感じでした。
幼馴染と弟との三角関係に悩んで、優しい彼女ができたと思えばヤンデレで痛い目をみたりします。そんな主人公ですが、どんな状況でも諦めない強さをだんだんと見せて、戦闘こそしませんが、他のキャラクターに影響を及ぼす存在になります。
不憫な彼をぜひ見てみてくださいね。
鬱作品だけど、おもしろい!
「傑作鬱アニメ」として知られているこちら。2クールで放送されたのですが、ずーっと暗いです。
宇宙を漂う頼れる大人がいない戦艦で子どもたちだけでサバイバルするので当然ですが、すごいのは人間性の描写です。
艦長にクーデターを起こして戦艦を統治しようとしたり、反抗する者たちを武力制圧したり。戦艦の中で徐々にヒエラルキーができ、強者が弱者を虐げ、弱者が反旗を翻すのは社会の縮図をみているようでした。
そこには多くの悲劇も存在します。キャラクターが揺れ動き、どんな選択をしていくのかを感情移入しながら楽しめます。
ただし、共感しやすい人は注意してくださいね!
(C) 1999 無限のリヴァイアス サンライズ・テレビ東京
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