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交差点で信号待ちをする怪異

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これは、私が大学生の時に体験した話です。
大学1年が終わり2年生になる春休み、仲のいい友達と二人で東京にある、あのネズミのレジャースポットに遊びに行くことになりました。アルバイトをしていたものの、当時住んでいた名古屋から東京までは交通費がかかってしまうため、私達は現地に直接到着する夜行バスを利用し、交通費を節約することにしたのです。

夜行バスの出発日当日、自宅バスで出発地点の名古屋駅へ向かい友達と合流する予定でしたが、バイトが終わった10時頃には、その日のバスはすでに運行が終わっており、母に駅まで送ってもらうことにしました。自宅から駅までは車で20~30分程で、飲食店やコンビニが並ぶ家の前の通りをひたすら真っ直ぐ走るだけです。

10分程走り駅が近づいてきたころ、小学校がある交差点で赤信号に引っかかりました。夜なので学校の周りは薄暗く、先程まであった飲食店の明かりもありません。車も私達の乗っている車と反対側で信号待ちしている対向車が1台車、あとは横断歩道を渡ろうとしている男性がいるぐらい。

あれ??
ふと違和感を感じその男性を見ました。
こちらは信号が赤、男性から見ると横断歩道の信号は青なのに、なぜ渡らないんだろう?
誰かを待っているだけなのかな?
そんなふうに思いながら男性を見ていましたが、こちらの信号が青になりました。

不思議に思いながらも車が発進し、男性の横を通り過ぎたとき、その男性の体が、にゅっと引き伸ばされるように3メートルぐらい縦に伸びたのです。

私は驚いて「えっ??気持ち悪い!!」と言うと、
運転していた母も「なにあれ!!みちゃだめ!!」と同じものを見ていました。

自分の見たものが信じられず、母と答え合わせするように話していると突然母が、
「あ、のってる!」
私達が気付いていることが分かったのか、車の後部座席にその男性が乗ってきてしまったと母が叫びますが、私には車の中のその男性を確認することはできませんでした。

母は結局わたしを送り届けたあとも、家までの道のりをその男性を車に乗せたまま、帰宅することになってしまったようです。後に母が言うには、その男に人ではない気配を感じつつ、何度も何度も降りてほしいと話しかけるのですが、うなだれたような姿のままで微動だにせず、気づいたらいなくなっていたと。

あの男性が一体何だったのかわかりませんが、あの交差点は昔からある小学校とお墓に挟まれていて、小学校でもよく不思議なことが起きると有名なので、何か関連があるのではないかと思いました。

あれから10年ほどが経ち、わたしも結婚と出産をして里帰りのために実家に帰ったときのことです。
ふとあの道の話になり、母と怖かったよねーと話していたら「あのおじさん、やっぱり変だったよね!気持ち悪かったー!」と言われました。

「おじさん??私には20歳くらいの男の人に見えたよ?」
そう言うと、おじさんだった!と母は言います。
同じ現象を見ていたはずなのに、見ている人の年齢が全く違って見えていたようです。

ただ年齢がわからないから各々想像で理解したのか?
それともそれぞれの年代に合わせて、姿を変えていたのかはわかりませんが、とても不思議な体験でした。

※画像はイメージです。

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