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違い過ぎるイラクでの出来事

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海外で日本人かと言われて、そうだというとえらく親切にされるなど・・・日本びいきの話が好きですが、これは考えさせられました。

先日見た「ロングロードホーム」というアメリカのドラマは、2008年9月にイラク復興のために派遣されたアメリカ陸軍の兵士たちが突如として民間の武装団体に攻撃されて、民家に逃げ込んですさまじい攻撃に耐えて孤軍奮闘しつつ助けを待つ・・・という「ブラックサンデー」事件を描いた実話でした。
混乱気味の戦闘経験のない若い兵士たち、イラク人の通訳との微妙な信頼関係などもリアルで、じつに見ごたえがありました。

それとは別に最近、ネット動画で偶然見付けた話があるんです。
イラク復興支援のために日本の自衛隊が派遣されたときの話です。

自衛隊のサモーワの駐屯地に地元のイラク市民のデモ隊が来るという情報がありました。
これが抗議デモではなく、自衛隊帰らないでほしいという、支援デモであったということなんです。
自衛隊の隊員さんは、デモを歓迎してアイスクリームや冷たい飲み物を配って慰労し、一緒にゴミ拾いまでしたという、和気あいあいのほのぼの話となっていました。

同盟国である英米の軍隊からは、支援デモだなんて、「いくら払ったんだ」と自作自演みたいに言われたらしいですが、まったくのイラク市民の自発的なデモだったそうで、動画にはデモに参加したイラク人の方のなかには、「日本人を攻撃したやつは皆殺しだ!」というセリフも・・・。
これが「ロングロードホーム」とほぼ同じ時期だと知り、考えさせられました。

復興支援についても、他国の部隊は現地の人に丸投げだが、自衛隊の人たちは現地の人と一緒になって働くので、現地の人も意気に感じてよく働いて日本人に親しみを持ってくれるので、日の丸をでかでかと車や肩につけて日本人であることを誇示するほうが安全だというほどです。

他にもイラクの大臣が会合が終わると他の国の代表はそっちのけで、日本の外交官や自衛隊の偉い人をお茶に誘って歓談し、親しみを見せてくれるのだということで、なんでですかと聞いてみると、日本人だからだと言われたそうです。

中東やイラクで日本人が欧米の人たちと違って特別扱いされるのは、アラブの人たちは、欧米人たちは自分たちを上から目線で見て支配しようとするが、日本人はそうではないからと言われたのだそうです。
「ロングロードホーム」のイラク人とアメリカ兵の緊迫した一触即発状態で、何とか平和にわかり合いたいという難しさが伝わって来るのですが、そういうことなんですね。

昔から日本人がやってきたことが今でもちゃんと覚えられていて、難しい国でも日本人としての信頼を得ている、自衛隊の人たちはそれを踏まえて行動され、重ねて信頼を築いているなんてすごいことだと思いました。

※画像はイメージです。

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