MENU

父の日本料理屋での体験

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

かなり昔、父がまだ結婚する前の若い頃、神奈川県相模原市にあった日本料理屋さんで働いていました。
詳しくお話できませんが相模原と言っても、ある湖畔のリゾート客を目的にしていたのでかなりの山奥です。とても特徴のある場所で、つまりはいわくのある土地に建てられてたようです。父は料理人として働きに出ていて、そこではいつものように怪奇な現象が起きていたというお話します。

目次

ことの始まり

ある朝、出勤すると店の中のイスが倒れ、コップなどが落ちて散乱してました。山の中なので夜のうちに、なにかの獣が侵入したと思ったのですがそんな形跡は無く、空き巣に入られたかもしれないと通帳や金品の物を確認しても、取られた形跡は無く、その日はとりあえず開店準備に取り掛かりました。

気味は悪いけどあまり気にしないようにしていたのですが、その日から毎日続くようになり、オーナーに相談すると立てた土地の地盤が緩いので建物が少し傾いただろうと言われ、それだけだったそうです。地盤が緩くて傾いたからなんて、それはそれで問題があるんですが、その日から茶碗などの割れる物は床に置いて帰るようにしたようです。

閉店準備を終えた夜

ある閉店準備を終えた夜、残った従業員で集まって賄い食を食べていたとき、突然棚からコップが落ちて割れました。割れた破片を集めていると、またコップが落ちて割れてしまったんです。誰もその棚の側にはおらず衝撃を加えない限りは落ちてくるはずもないので絶句状態。

そうしていると、今までにないほどの勢いで棚においてある物が落ちていき、イスやテーブルが勝手に動いたりしだしました。最初は地震か?と思ったのですが、食器などが水平に飛び交う様子見を目の当たりにして、そんな普通の異常ではない事を感じ取り、従業員全員で外に逃げようとするのですが、扉はおろか窓ですら力づくでも開きません。

追い打ちをかえるように壁がどんどんシミのような物で覆われていき、次第にそこから水が出てきて最終的にはかなりの勢いで水が壁から飛び出してきたそうなんです。恐怖に打ち震えるなか父が体当たりで表の扉をぶち壊し、全員無事にその場から逃げ去りました。

その後

確かに建物は斜面に面して建てられていますが、もしこれほど物が動くほどであれば建物が無事ではないでしょうし、建物の周りに水が噴き出すほどの水源がありません。結局、なぜそんな事が起きたのか全く原因がわかりませんでした。
それからというもの、あたりまえでしょうが一人一人と従業員は辞めていき、不便な場所にあったのと噂が広まったようで従業員の確保が出来なくなり、いつしか閉店する事なったそうです。

父は責任感が強いので最後まで残ったようですが、閉店間際オーナーの顔には素人でも解るぐらいの、死相のようなものが出ていたと話しています。しばらくして仕事が見つかって、ドライブがてらお店にいくと廃墟となっていて、近所に住んでいるオーナーの家にも誰も住んでおらず、近所の方に聞くと突然引っ越した以外にはオーナーとご家族もどうなったのかはわからないみたいです。

嘘のような話ですが、父は全く嘘を言うような人じゃないく、話を聞いた時の感情だったり、内容をはっきり今でも覚えています。怖いというかそんな事が本当に起きるのか?と疑いを持ち、場所を知っているのでその曰くがなんなのか調べてみたい気持ちもあるのですが、父の顔を思い出すと怖さを感じて調べようという気持ちが無くなります。

※画像はイメージです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

どんな事でも感想を書いて!ネガティブも可!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次