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逆タクティカルの神、ジャック・チャーチル

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映画でよく出てくる、無駄に勇敢な人ってだいたい最初にやられるものです。
でも実際にはしっかり活躍して生き残っている人もいるんですね。

映画「史上最大の作戦」でバグパイプを演奏しながら上陸するイギリス兵を覚えている方も多いかと思います。
彼はビル・ミリンと呼ばれる実在の人物で、ノルマンディのスウォード海岸には彼の像が今でも残っているそうです。

近代兵器だらけ、機関銃弾が飛び交う戦場で昔ながらにバグパイプの演奏で戦友を誇示しながら戦い続け、なおかつ生き残ったというのは戦史でも極めてまれなことです。
これだけでも奇跡に近いのですが、イギリスにはもっとすごい人がいました!
ジャック・チャーチル中佐、その名も「マッド・ジャック」「ファイティング・ジャック」と呼ばれた男です。

作者 不明Unknown author [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由

公務員の父親と共に英国だけでなく植民地を転々としながら育ったジャックはバグパイプやアーチェリー、バイクなどに才能を発揮します。
また、戦前の映画にも多数出演したりアーチェリーの世界大会で入賞するなど、本当に多方面で活躍しました。

戦争が始まると一度は退役していた軍に復帰し、1940年5月にフランスでドイツ軍と実戦を行うことになります。
彼は戦闘開始に際し、ロングボウを放ちドイツ軍下士官を戦死させます。これは大戦で唯一、弓矢で敵を殺傷した記録になります。(公式に残っている限り)

image source:kinggoya.com

その後のダンケルクの撤退戦を生き残ったジャックはコマンド部隊に志願。
ノルウェーのドイツ軍に対する奇襲上陸作戦ではなんとバグパイプを演奏しながら上陸し、見事生き残っています。

さらに1943年にはイタリア反攻に従軍、多数を捕虜にするなどクラシックスタイルで次々と戦果をあげていくのです。
彼はユーゴスラビアで捕虜になりますが、脱走を企てながら終戦を迎え軍に復帰。

今度は対日戦線に送り込まれます。実際には戦闘に参加することなく大戦は終結しますが、その後も軍人として活躍をつづけました。

■ 写真右端をご覧ください。
By War Office [Public domain], via Wikimedia Commons

彼が上陸訓練でロングソードを手に上陸している写真は健在で、彼が本当に古式にのっとった戦闘スタイルで生き残ったことを物語っています。

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