長野県松本市の観光スポット、浅間温泉の中心地から外れた高台にある「人肉館」と呼ばれている廃墟がある。
林の中に横たわる不気味なコンクリートがむき出しの建物、ここには恐ろしい噂が流れているのだ。
「人肉館」という恐ろしい呼び名になった理由として、大まかに2つのパターンがある。
1つ目は、経営者が殺人事件を犯し、証拠隠滅のために死体を解体し料理として客に提供した。店が山奥で客が訪れず経営が上手く行かず、仕入れが立ち入らなくなった為に人肉料理を提供するようになったという、カニバリズムの要素を持つ話。もう1つは、強盗が押し入り家族を皆殺しにして死体を解体した現場という事件性のある話。
どちらも聞いているだけで鳥肌が立つ、おぞましい内容なのだが実際はどうなのであろうか?
スポット考察
こちらの廃墟について調べると、正式名称は「茶臼山荘」。中心地から外れた山の中にあった訳は、南アルプスの山々を一望できるがコンセプトの野外バーベキュー施設が完備された「パノラマレストラン」だからだ。
廃墟となった理由は噂の通りで経営不振らしく、解体費用が捻出できず放置したことによって現状の様な状態に。
ジンニク館と呼ばれるようになったのは、ジンギスカンを提供していた事にあり。侵入者が「ジンギスカン」を「ジンニク館」と、おそらく面白半分に変換した事が原因だと言われている。
そこに不気味な外観も影響し、誇張された噂が一人歩きをした結果なのであろう。こうした噂がつくと肝試し目的の輩が増え、過去にボヤ騒ぎまで起きている。
調査を進めると、2002年には既に廃墟化していた。この段階で数年は経過していたという。そこから10年分ぐらいの地方の新聞記事を調べても、松本市近辺で該当するような事件が起きたという記録は無い。どう考えても噂はただの作り話だ。
そもそもこの建物の持ち主はご存命なので、このスポットにまつわる噂は全くの嘘である。
※写真はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!