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ちょっとした冗談のつもりだったのに

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修学旅行の定番といえば、寝る前の怪談話。
ふざけて言ったことがホントになってしまった話です。

目次

修学旅行の定番

高校生の修学旅行の夜、クラスの女子達は前もって「百物語」をやってみようと話し合っていました。
正直、怖い話は好きだけれど、そういうふざけた遊びに付き合うのは嫌だったので断ろうとしたのですが断りきれず、押し切られるように決まってしまい・・・ついに当日を迎えます。

百物語といっても、その当時、学校の怪談が流行っていたので、一つの部屋に集まって交代で怪談を話すだけ。
でもいつの間にか学校で話題になり、違うクラスや先生までも参加する事になって、100人はいませんがそれなりの人数が参加したのでした。

私の番が回ってきた

順調に盛り上がり、ついに私の番が回って来た時。
あまり親しくない同級生が私の所にやってきて、「霊感あるんでしょ?」と前のめりに聞いてきたので、ちょっと怖がらせてやろうかな?と悪戯心が湧きました。

「実は、部屋に入ってきた時から気になってるんだけど・・・」と、含みがちに言うと周りにいたクラスメイト達が「キャー」と怖がりつつも寄ってきた。
当の本人は逃げ腰だったので、私はたたみかけるように「脚、重いんじゃない?」「最近、心霊スポットとか行った?」と、からかうつもりでデタラメな事を問いただしてみると・・・。
すると、彼女はすこし驚いた表情をしながら、心当たりはないと言う。

「そっか、じゃあ怪我しないように気を付けた方が良いかもね・・・特に膝。」とさらにデタラメな事を言って驚かせると・・・。
「何が見えたの?」と聞いて来たので、少し離れて彼女の脚をジッと見つめ、如何にも何かを感じています風に「膝に子供の霊がついてる」。

叫び声と共に数人がいなくなってしまった。私は慌てつつも真顔で「それも二つよ」と、怖がる彼女を堪能してから「膝小僧(笑)」とオチをつけた怪談話を披露した・・・つもりだったけれど・・・。
オチを聞く前に彼女もいなくなっていたのでした。

修学旅行を終えて

徐々に人数は減っていたものの、これとってなにもなく「百物語」は無事におしまい。
その後の修学旅行も何事もなく、それぞれみんなが良い思い出を作って終わりました。

それから数日して、カメラ屋に写真を取りに行った時の事です。
当時は、フィルムカメラしかない時代で、カメラ屋さんにフィルムを持ち込んで現像するのが普通でした。

映っている友人にも渡してあげようと思い、教室で写真を見ているとある事に気が付きました。
それは、あのからかった彼女と何人かで撮った写真で、何かが不自然に思えます。よく見ると、彼女の脚の後ろ側に小さな男の子が写っているではありませんか?!
たまたま、その写真だけかと思いきや、他の場所で撮った写真にも彼女の脚には男の子が写りこんでいるのです。

神社でお祓いしてもらい、その写真もすべて処分してもらったそうですが、あんな怪談話をしなければ良かったなと反省した次第です。

※画像はイメージです。

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