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違和感ばかりの城丸くん殺人事件とは?

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世間では失踪事件が数あれども、すぐに行方が分からなかった子供は足取りがつかめないことがほとんどだ。
しかし事件からかなり時間がたってから、発見されるケースもしばしば。「城丸君事件」は、しばらく行方が分からずに幸運が重なって見つかったケースといえよう。

しかしこの事件は、知れば知るほどもやもやした感が残る事件の筆頭の1つだ。
そんな城丸事件を追ってみたいと思う。

目次

そもそも城丸君事件とは?

城丸君事件とは、1984年に札幌市豊平区で城丸君が失踪した事件だ。
この事件は限りなく怪しいというか、おそらく犯人ではなかろうかという女性がいるものの、証拠が無かったために無罪判決となった。

被疑者は「完全黙秘」を貫き、被害者の遺骨が家で発見されたにもかかわらず「無罪判決」となっている。
その上犯人は無罪判決を受けたものが損害賠償を請求する制度まで利用して、逆に国に損害賠償930万円をもらうつらの皮の厚さだ。
この結末を聞くとなんとももやもや感が残ってしまう「城丸君事件」はどんな事件なのか見ていこう。

城丸君事件の概要を解説

まずは城丸くん殺人事件の概要を簡単に見て行こう。

城丸くん事件とは、城丸君という小学生の男の子が行方不明に。家族の証言によると、城丸君に電話がかかってきて相手は「ワタナベ」という人だったとのこと。
何となく挙動が不審だったために、城丸君の兄が後を追いかけるも見失ってしまったそうだ。
結局城丸君を見つからず行方不明になってしまった。

4日後に北海道県警は公開捜査に切り替え大捜索を開始。その時に城丸君がアパートの階段を上って部屋に入っていく姿を見たという証言が浮上したとのこと。そこに住んでい女が「工藤加寿子」だった。
警察は工藤に事情徴収をするも「確かに城丸君は家に来たが間違えていたので正しい場所を教えた」と証言している。
非常に怪しいものの証拠がないために、逮捕できずに日は過ぎていっている。

恐らく聞き込みの時点で殺害されていたと私は思っている。ただ4日後ならば、調査すればすぐに見つかったことだろう。
しかも工藤が城丸君が亡くなった日に段ボールを抱えてアパートを出る姿の目撃談が…怪しすぎる。
しかしこの時点あくまで工藤は「怪しい人」。
証拠もないのに動けないのにはもやもやしてしまう。

犯人の逮捕と判決は…?

事件に進展がないまま、2年後の1986年になんと被疑者の工藤の家が火事に。
この時点で工藤は新十津川町の農家の主人と再婚しており、嫁ぎ先が全焼したのだ。

工藤の夫はこの時に焼死。
この時点で何かきな臭い。
そして夫の弟が焼け跡を整理していた時に、子供の骨を発見してしまったのだ。
人骨はポリ袋に入っていたそうな。

なんで焼け残っているのか個人的に気になったけれども、詳しい事情は分からなかった。残念。
しかし骨は焼けており、当時のDNAの技術では確定はできなかったそうな。
やはり燃えていたようだ。

DNA鑑定は日々進展していき、ついには1998年に焼け跡の骨は城丸君の骨だと判明。

限りなく怪しい工藤加寿子はついに逮捕されたのだ。
当時殺人罪の時効は15年。早く有罪にしないと、時効となってしまう瀬戸際だった。しかし逮捕後、誰が入れ知恵したのか工藤はひたすら黙秘。
自分が犯人なのか、犯罪の動機などすべて黙秘したために不明なまま。裁判では400程度質問しているが、すべて答えなかったそうだ。

結局「限りなく殺人した疑いが強い」ながら、証拠がないために無罪判決となってしまう。
いやいや、どう考えてもこの人でしょ…と思うが、法律でどうしようもない。
なぜか再婚した家の焼け跡から見つかった城丸君の失踪は、隠していた人物の「無罪」で終わってしまったのだ。
しかも損害賠償までもらうおまけつきで。

犯人の工藤加寿子の半生とは?

犯人と目される「工藤加寿子」が調べるほどきな臭い女だった。中学卒業後、職を転々とし最終的にホステスの仕事をしていたようだ。ちなみに城丸君の事件があった当時は、多額の借金があったらしい・・・。

その金額はなんと700万円以上だそうで、返済期限も近かったのだとか。
最初城丸君の家に電話があって、それから城丸君は出かけたというが、事前に何か約束でもしていたのか?

とにかく城丸君を使って、身代金要求しようとしたのではと思われる。
しかし抵抗されたのか、今となってはわからないが、おそらく殺害してしまったのだろう。
そして遺体をずっと見つからないように保管していたと考えるのが自然だ。

結局この女は事件があった時はバツイチだったが、その後農家の男性と結婚。
2人目の夫も「いつか嫁におれは殺される」といっていたといい、日に日に弱っていたそうな。
焼死した時は生きていたのか、それとも証拠隠滅のためなのか、この辺も黙秘でわからない。

話はこれで終わらず、旦那の生命保険として1億9000万円をもらおうとしたそうな。
しかも、家事の時にわざわざ生命保険証書と通帳を持って逃げて近所に助けを求めたのだとか。
どう考えても確信犯じゃないか。明らかに怪しいこの騒動は、当然支払われることはなかった。

結局つらの皮が厚い工藤は、3回目も結婚して、離婚しているらしい。
調べたところ詳しくはわからなかったが、相手が身の危険を感じたのかもね。

工藤加寿子は事件後どうなった?

2001年に工藤加寿子は無罪になった後に、どういう暮らしをしているかはわからない。
筆者もかなり調べたが、噂すら出てこない。恐らく身を潜めて暮らしているのだろう。

3度目の離婚後は、再婚しているかも定かではないが、生きていたら70歳近い年齢のはずだ。
もしかしたら亡くなっているかもしれないが、国からもらった賠償金で老後を過ごしているのかもね。

問題になった黙秘権とその後の世間の対応

この事実を読んで思うのは、「黙秘権」への疑問。これは考えたほうが良いのではないか?
当然検察は黙秘は罪逃れのためだと非難するも、黙秘権は被告の権利でありどうしようもなかったのだ。

被害者遺族は「本当のことを話してほしかった」と話しているが、心中を想像するにあまりない。
しかしせめてもの救いは、2010年に殺人罪の公訴時効が撤廃されたこと。
これにより、時効が亡くなったために、いつでも罪に問えるようになったのだ。

時効が無くなったことで、警察も証拠固めに時間かけることができるようになった。
慌てて証拠不十分で無理やり基礎というような荒業を使わなくてよくなったことで、同じような事件が起こらないようになるよう願うばかりといえよう。

最後に

城丸君事件は「もやもやする」事件といえば、これというくらい理不尽な事件だ。被害者の遺体が家で見つかっているのに、「こんな骨知らない」などといっていた犯人。どう考えてもあんたでしょと言いたくなるが、今は行方知れずだ。

再犯はしていないようだが、賠償金を老後の足しにしているのだろうか。
真面目に働いている人にとってはなんともやるせない気持ちになる事件といえるだろう。
犯人には何かしら天罰が下っていることを願いたい。

※画像はイメージです。

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