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黒い影はなんだったのか?

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私を覗く謎の影・・・見守っていてくれているのか?
それとも・・・

目次

中学生だった頃

10年ほど前の中学生だった頃、当時住んでいた家は築30年のボロ屋。1階にリビング、キッチン、風呂とトイレ、2階は1部屋で自分と7歳年下の弟が共同で使う子供部屋。夜は家族の寝室にもなるという、思春期の私にはなかなか辛い環境。
仕舞いには、朝起きると父や母に「今日は白目を剥いて寝てたね」なんて言われる始末・・・居心地が悪い家でした。

そんなことを思って過ごしていたある日、部屋で寝ているとガタっと部屋のドアが開きました。薄く目を開けるとカーテンの隙間から僅かに光が漏れて、朝方だということはわかるのですが、時計を見ようと首を動かそうにも動かず。そもそも体自体がピクリとも動かないのです。

もどかしい気持ちを抑えながらも「また金縛りか・・・」。
年に何度か起こる現象に半ば諦め、ドアの方に視線を戻すと黒い男の人のような影が身を乗り出し私の方を覗いているのです。本来ならそのような影を見てしまったら幽霊の類だなと思うのですが、たぶん父が僕が白目を剥いて寝ている顔を見に来たんだなと思ったのです。
まぁいいか、起きたら文句の一つでもぶつけてやろうと思い、また眠りにつきました。

いや、見てないけど

目覚ましのアラームが鳴り、眠い目を擦って一階へ。家族に「おはよう」と挨拶をして朝食を食べ、だいぶ頭もスッキリしてくると朝方の出来事を思い出し、「また今日も僕の寝顔見ていたでしょ!」と怒った口調で文句を言いました。

すると父はポカーンとした顔をして、「いや、見てないけど」。シラをきるつもりかと更に文句を言うと、父も段々腹が立ってきたのか怒った口調で「見ていない」の一点張り。そこに母が、「朝方トイレへ行った?」と父に問いかけます。
「いや、行っていない」と答えた父に「ほんとう?」と不思議そうな顔をしました。

何故かいえば、朝方、父らしき影が自分の上を跨いで階段を降りてトイレへ行ったと言うのです。しかし、母が隣を見ると父は寝息を立てて寝ている。不思議に思ったけれど母もまた眠気には勝てずそのまま眠ってしまい、私の話を聞いて思い出したようでした。

なんだったのだろう?

その後、週に2~3回程、家族の間で似たような現象が起きたのですが、特に何をするわけでもないのです。
唯一気になる事と言えば、僕の寝顔を覗くのみ。余程、僕の寝顔が面白いんだなと思っていたら、いつの間にか覗かれることは無くなり、結局影の正体はわからず仕舞いでした。

幽霊というより妖怪の類だったのでしょうか?
面白い寝顔をしている人はご注意を、寝顔フェチの黒い影があなたの白目を剥いて、涎で汚れている顔を覗いているかもしれませんよ。

※画像はイメージです。

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