さて今回の筆者の懐かしのアーケードゲームは、カルトな格闘ゲーム「大江戸ファイト」が有名なカネコが開発し、タイトーによって1988年にリリースされた、格闘アクションゲーム「火激」を紹介したいと思います。
このゲームの思い出は、実に冷や冷やした記憶がありました・・・
なにせ当時、立ち入り禁止とされていたゲームセンターに置いてあり、補導する大人の目に隠れながらプレイしていた・・・幼き頃の忘れがたい思い出のゲームであるのです。
当時としては珍しい、敵のキャラクターを倒すと次のステージに進む、1対1の格闘アクションゲームで、のちの対戦格闘の走りとなっていく作品だったと思います。
ゲームの内容は、主人公の元プロボクサーである慶を操作し、弟の仇でもある暴走族集団「火激」に挑んでいく、熱血要素のある硬派なストーリー。寂れた波止場となる港の倉庫街の一画で、組織の幹部である面々とタイマン勝負をします。
幹部は8人でそれぞれが個性的で、第一隊隊長・安次は、負けそうになれば総長に助けを求めて足蹴にされてしまうと小者感満載な人物。第二隊隊長・桃田は、自慢の怪力でドラム缶を持ち上げ、見かけによらない身の軽さで背面宙返りで慶の攻撃を回避。第三隊隊長・竜二は隠し持った砂袋で攻撃する卑怯者。第四隊隊長・浩太は元相撲取りと異色の経歴を持ち、ダイナマイトを投げてくる危ない性格をしています。
そんな面々でも最も愛撫ないのは、第五隊隊長・お杉。
そばかすに狐目と一件弱そうに見えるも、こざかしい嫌がらせに長けており、たまに乱入して慶を羽交い絞めにしてくると油断のならない相手。参謀・太は、かつては対抗組織と抗争をした事で殺傷した経歴がある危険人物、しかも似合わない女装が趣味、体力が少なくなると何故か肌が緑になり、変色と共に能力アップすると、ヤバい薬を使っていそうな男。
参謀・政美は前科3犯、日本拳法を習得し、必殺の旋風脚を駆使すると油断のならない相手。
直属隊隊長・松は、鉄球を振り回し、鎖で相手を拘束すると暗器の使い手でもあります。
そんな危険人物達を統率し、恐れられている総長は、全て謎に包まれている人物。
主人公の慶は、元プロボクサーで、ジャブやストレートなどを使い分け、ダッキングで敵の攻撃を避けながら相手と戦い、フィールド画面を移動しながら、ジャブで牽制し、ストレートで必中を狙い、敵のライフを削っていくと、そんなストイックなスタイルに、筆者はハマっていました。
また今作では、セリフが飛び交い、なめんなよとゲーム画面から聴こえてくる仕様に夢中になったものです。
火激 (C) 1988 TAITO
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