住んでいる愛媛県今治市には、河南病院という病院の廃墟があり、地元の人たちの間では有名な心霊スポットとなっていました。
私も学生の頃、侵入して肝試しをした事があり、その時の体験談と噂話を紹介します。
河南病院の事
今は取り壊されて無いのですが約10年以上ぐらい前まで、河南病院は廃病院として存在していました。
建物はよくある病院のとはちょっと違っています。話によれば製糸工場の建物を利用して、結核の患者を隔離する病棟だったと言われています。
いつの話かは解りませんが、私が学生だった頃には既に廃墟状態だったのをおぼえていて、変な話ですが割合気軽に侵入できる状態でした。
なにがきっかけだったのは解りませんが、おそらく結核患者の隔離病棟だったという噂とちょっと独特な建物が要因となって心霊スポットと呼ばれ有名になったと思います。
有名な噂
まずはこの病院にまつわわる有名で定番の話から。
女子学生が学校の帰りに興味本位で病院を見に行き、中はどうなっているのだろうとそっと扉を開けて入っていきました。夕方で薄暗くゾッとする程に静かな病院内、器材や薬品などがそのまま放置されており時が止まったようだったそうです。
ある一室に足を踏み入れ女の子はカルテが置き去りにされているのを見つけ、そこには患者のデータが記載されており、珍しくおもったのでしょうか?家に持ち帰ってしまいました。
そしてその日の真夜中、家の固定電話が唐突に鳴り始め、受話器をとった女の子の耳にノイズ混じりの声が届きました。
「・・・カエセ・・・」
これではなく「カルテに書かれた病気になる」や「返しても返さなくても変死する」など、他にもいろいろな噂話が出回っていました。
私の体験談
さてこれは私の体験談で、私の学生の頃でだいたい15~6年前の話です。
夏休みで近所に有名な心霊スポットがあるといえば、暇な学生は肝試しするものではないでしょうか?
地元の友人と数人で病院へと足を運ばせました。
真夜中の真っ暗な病院の中を懐中電灯の明かりだけを頼りに、より一層不気味さを増した院内をおずおずと足を進めていきます。
すると先を歩いている一人が急に足を止め、震える声で帰りたいと訴えました。
その子は自称霊感の強いという女の子で、霊の気配を感じて体に異変が起こる事があるとかのたまわっていたのです。
たしかに院内は怖いのですが、幽霊なんか信じていない私は「なんだよ?そんな事あるかよ」と正直ウンザリ。ですが、その子の様子に不安を感じた他の友人全員が肝試しを中断しようとなって、外に出ることを決めました。
病院の外に出ても、自称霊感の強い女の子は顔を真っ青にしてガタガタ震えうずくまってしまいます。
大丈夫かとなだめている友人たちに「何人もいる。今もずっと見てる。ついてきてる。」と言い出し、みんな怖くなってお開きになるのですが・・・・。
家が近いので私が送る事になって、帰る途中もなんかブツブツと気持ち悪い、ぶっちゃけ幽霊よりも気持ち悪いという気持ちでした。
ちなみにですが、彼女を無事に送り届けた時に「とりついているから、注意して!」と強く注意されたのですが、それからなにも起きませんでした。
振り返って思う
あれからかなりの時間が経過して、河南病院は取り壊されて今は新しい老人ホームが建っています。
心霊スポットだったかといえば、まあ噂では心霊スポットだったら、それで良いのでしょう。
調べる術なんてありませんが、すくなくとも、ちょっとした夏の思い出の場として私の心には残っています。
※画像はイメージです。
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