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金縛り、あの日見たモノ。

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2018年、私は初めて金縛りを体験しました。それも一度だけでなく、何日も続きました。
ある日、金縛りの状態で目が覚めたときに霊と思われるものが見えた・・・その時の顛末をお話します。

目次

金縛りを体験

私は怪談やホラー映画は好きでしたが、心霊体験はおろか科学的に説明がつくとされる、金縛りにすらあったことがなく残念に思っていました。
しかし、2018年の夏に初めて金縛りを体験します。

実際に体験すると、意識がはっきりしているのに身体が動かせないという状況は不快な感じでしたが、特に何も起きるわけではなかったので、いつの間にか眠ってしまいました。
しかし、金縛りは連日のように続きます。

さすがにそうなると、少しずつ恐怖を感じるようになりました。また眠りが浅くなり、疲労が抜けません。
そうすると、ちょっとした壁のシミが人の顔に見えたり、ハンガーラックにかけておいた洋服に人の姿を重ねるようになったり、悪循環に陥ってました。

友人から飲みに誘われました

ある日、友人から飲みに誘われました。疲れていたので迷いましたが、気分転換になるかなと思っていくと大正解。
楽しくてついお酒を飲み過ぎてしまい、家に帰って来た時には倒れこむように眠りにつきました。

そのまま朝まで眠りにとおもいきや、金縛りの状態になって夜中目が覚めてしまうのです。
この時部屋は暗く、カーテン越しに街灯の明かり薄く差し込む程度でしたが、私の身体にのっかるように黒い靄のようなものが見えました。
酒の飲み過ぎで目の焦点がおかしいから、このようなことになっているのかと思いましたが、やはり人型の靄のようです。

怖いというより

この時、私は恐怖よりも怒りがこみ上げてきました。
せっかく楽しく飲んで寝ていたのに、また金縛りにあったこと、そして、今夜は霊的なものまでついてきていること。
酒の力で気が大きくなっていたのかもしれません。

私はこの霊のようなものをぶん殴りたくなり、金縛りを解こうと必死にもがき、やっと身体が動くようになったので、霊の顔と思われる部分に上半身を起こしながら右ストレートを打ち込みました。手ごたえは感じませんでしたが、靄は消え失せました。

電気をつけると何もありませんでした。二日酔いで頭痛がしましたが、なんとなく気持ちは晴れました。

次の日のこと

次の日、会社に出社したとき、同僚が左のまぶたを腫らして出社してきました。
単に夜中にベッドから落ちたとのことでしたが、私は気が付いたのです。
その同僚とは仕事に対する考え方が違いで、いつしか互いに嫌うようになった犬猿の仲。

怪談のセオリーで言うと、生霊が現れたのでしょうか?
確かめる術はありませんが、タイミング的にその考えが頭から離れませんでした。

その後、同僚は転勤し私の金縛りも収まりました。
やはり、あの黒い靄は同僚の生霊だったのだと思います。

※画像はイメージです。

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