中学生の時、理科の先生が突然みんなに語り始める。
「君達は・・・金縛りにあったことがあるか?」
手も体も動かなくなって、恐ろしい体験・・・・先生は金縛りについて話し始めました。
まさか!
ある日の夕方、疲れてうとうとしていると突然体が働かなくなった。
ウソ!どうして!!聞いた通りに体は動きません。
まさか・・・本当に自分が金縛りになるとは、夢にも思っていませんでした。
それから目の前に、トラックと知らないおじさんが出てくると体が動くようになったのです。
これが始まりで、私は毎晩、金縛りに苦しめられることになったのでした。
最恐の金縛りに
夜中に突然始まる金縛りは恐怖の時間・・・今夜も眠れない。
何度も何度も金縛りにあってきたのですが、その夜の金縛りの恐怖はトップクラスでした。
夜中に体が動かなくなり、どこからともなくお経が聞こえてくるのです!
ふと見ると、おなかの上にある木魚を囲んで、3人のお坊さん達が座り、木魚をたたきながら一生懸命にお経を唱えている。あまりの恐怖に声も出ず、体も動かない。お願い!早く終わって!と願っても、この時の金縛りは、なかなか終わりません。
夜中に大音量で響きわたるお坊さん達のお経と木魚をたたく音、怖くて怖くてたまらずふるえがとまりません。
もうダメだ!そう思った時、金縛りは終わりました。
ふと思い出した言葉
私は恐怖のあまり汗だくで呼吸が乱れている、とてもつらい状況。
そんな時になぜか、理科の先生の話の続きを思い出しましたのです。
「金縛りは整理現象の一つで、幽霊とか関係ないから・・・」
金縛りについて、なぜ起こるのかの説明が続いた後、
「先生もなった事があって、お経が聞こえて怖かったんだ・・・」
およそ今回の体験と同じだったからでしょう、先生の一言を鮮明に思い出したのです。
「お経ってさ、仏様の教えとかなんだよ、怖いって思うのオカシクない?」
そう思うとなんだか笑いがこみ上げてきて、まさに悟ったように思いついたのが・・・。
「お坊さんが三人で木魚を叩く・・・それって・・・お坊サンバじゃん!」
大笑いしてしまい、怖さが完全に吹き飛んだ。
先生ありがとう。
その晩から金縛りに合わなくなりました。先生の話だと医学的にはストレスが溜まると、睡眠のリズムが崩れて金縛りになるらしい。
とにかく、先生の一言がきっかけになったのは間違いない。
先生のいる理科準備室にいって、起きたことを話してお礼をすると、先生は奥の棚から一冊の本をもってきて手渡してくれました。
その本は「お坊サンバ!!」という漫画でした・・・先生はいい人なんですが、ちょっと意味不明な人でもあります・・・でも、先生ありがとう。
※画像はイメージです。
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