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ゴールデンカムイの舞台となった北方領土「樺太」の今

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2018年10月より、アニメ第二弾の放映が放送されたゴールデンカムイ。
連載では舞台が「樺太」に移っています。そんな「樺太」の置かれた今を調べてみました。

「樺太」はゴールデンカムイの物語の時代には、日露戦争の講和条約である1905年締結のポーツマス条約の元、北緯50度以南の樺太が日本に割譲され、日本側では南樺太と呼称される日本の領土となっていました。実際には日里戦争中には全島を日本が占領したものの、半分で手を打ったという形でした。

それから40年ごとなる1945年8月9日、当時の ソビエト連邦が日本に対して、日ソ中立条約を一方的に破棄し、宣戦を布告して南樺太に侵攻、所謂南樺太の戦いが発生します。日本が正式にポツダム宣言を受諾して降伏した後の9月2日に、アメリカ軍のマッカーサー元帥が一般命令第一号を発令して、樺太はソ連の占領地とすることを命じます。

これは1945年2月に行われた、米英首脳によるヤルタ会談の密約による(ソ連に対してナチス・ドイツ降伏3カ月後に対日参戦することを条件に、南樺太を返還、千島列島を引き渡すという内容)協定に基づいて行われたものと言われています。

日本政府は、1951年9月8日のサンフランシスコ講和条約締結によって、南樺太の領有権を放棄しました。通常であれば、国際条約で破棄を認めているので、日本の領土ではなくなったと言えるのですが、ここが「樺太」を巡る複雑な部分で、ソビエト連邦はサンフランシスコ講和条約の締結国でないので、南樺太の領有権の帰属先は条約上は未定のままであるとの解釈が、日本政府の立場となっているのです。

加えて、冷戦下であった1952年3月20日には、アメリカ合衆国上院が、同年4月28日に発効するサンフランシスコ平和条約の解釈には南樺太の領土、権利、権益をソビエト連邦の利益のために、南樺太の権利、権原及び権益をソビエト連邦に引き渡すことは、この条約には含んでいない、との決議を行っているのです。

政治的なしがらみが多くて判り難い「樺太」の今でした。

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