コンゴのカサイバレーで目撃されたUMA「カサイレックス」、爬虫類タイプの生物は恐竜の生き残りなのか?
コンゴとUMA
中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国、赤道が走るコンゴ盆地とアフリカ大陸で2番目に長いコンゴ川を有する自然豊かな国である。原始的な環境のためか、このコンゴでは古くからUMAが多く見られることで有名である。
湖に潜む首長竜のようなモケーレ・ムベンベ、太古の姿を残すチェペウェ、人間程の大きさもある巨大なクモのチバ・フー・フィー、8メートルにもなる巨大カメ、ンデンデキと数多のUMAがいる。
そしてコンゴの中心部付近にあるカサイバレーで目撃された、「カサイレックス」は現代に生きる恐竜だと有名になった。
カサイレックス
カサイレックスの名前は目撃地のカサイから取り、ラテン語で王という意味で使われているレックスを合わせたもので、肉食恐竜のような姿形からもイメージされた。
カサイレックスは1932年に冒険家のジョン・ジョンソンが当時ベルギー領だったコンゴのカサイバレーを探検している最中に発見された。ジョンソンはカサイバレーを車で走行しているとサイが巨大な生物に追われている場面に遭遇。激走するサイは車に突進し、車は横転してしまいジョンソンは気を失った。目を覚ますと、大暴れするサイを捕食する謎の恐竜のような生物がいたという。
ジョンソンの話によると、その姿はオオトカゲのようだったそうで、全身が赤いマダラ模様の入った黒色、長い鼻、そして何本もの牙を持っていたという。体長は約13メートルと巨大であり、これはあのティラノサウルスに匹敵する大きさである。
その時の様子をジョンソンは写真に収めているが、サイに噛みつく恐竜のような生物は鮮明ではなく、検証しづらいものだった。
恐竜の生き残りなのか?
形状や大きさから仮にティラノサウルスとすると、生息していたのは北アメリカ大陸であり、コンゴに生息していた事実は無い。アフリカに生息していた肉食恐竜はカルカロドントサウルスが存在し、北アフリカ一帯に生息した巨大な肉食恐竜。カルカロドントサウルスもティラノサウルスと同等以上の体格の持ち主だった。もっとも、カルカロドントサウルスはの前肢はティラノサウルスよりも長いため、その親縁ではなく南アメリカ大陸に生息していたギガノトサウルスに近いとされている。
カルカロドントサウルスの体色は黒でこそないものの、赤いまだら模様があるという推測が有力な学説であり、もしもジョンソンの目撃した生物の写真が明解であれば、カサイレックスはカルカロドントサウルスの生き残りである可能性も考えられるのだ。非常に現実的な推測が出来る生物なのである。
また、オオトカゲ説や突然変異したオオトカゲ説もあるがここまで大きいトカゲがいるのかどうかや餌などの問題もあり、より特徴の多いカルカロドントサウルス説が根強い。同地域に生息するモケーレ・ムベンベの一種ではという推測も一時はあったが近年は別の個体として捉えられているようだ。
アフリカはロマン
アフリカの大地は広大で未開の部分が数多く、まだ見ぬ生物が生息している可能性は十分に高い。そのような謎が多い土地柄ゆえに、人々の飽くなきロマンスと期待も膨らんでいるのだ。恐竜がまだ人間が踏み入っていない土地に生き残っているとすれば、それは大きなロマンである。
そしてそれ以上に、何億年にも渡る地球の歴史や進化の謎を解き明かすカギにもなるのではないだろうか?
いつにの日かカサイレックスの姿を鮮明に撮影してほしいものである。
※画像はイメージです。
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