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謎の怪異「カシマレイコ」を考える!

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怪談都市伝説、それは現代の怪異たち。「ひとりかくれんぼ」や「きさらぎ駅」など若者たちに親しまれている怪談は明らかに創作であっても、人々の心に恐怖を植えつけ、同時に虜にしています。
実際に怪談都市伝説をモチーフにした作品は多く、フリーゲーム「怪異症候群」シリーズはまことしやかに囁かれている都市伝説が登場していますね。
今回は近代怪談のひとつ「カシマレイコ」について取り上げていきたいと思います。

目次

「カシマレイコ」とは?

「カシマレイコ」とは1970年代に生まれた怪異で、その性質は口裂け女といった怪異たちと同じく問いかけてくる怪異です。
曰く「過去に起こった悲惨な事件」を知った者に夢や電話を通して接触し、自身が出す「謎」に正しく答えなければ体の一部や命を奪っていきます。

出現してしまった場合の対処法はさまざまで「カシマさん」と3回言えば助かるケースの他にも、

  • 「手をよこせ」→「今使っています」
  • 「脚をよこせ」→「今必要です」
  • 「その話を誰から聞いた」→「カシマさん」あるいは(この答えを含め)「カは仮面のカ、シは死のシ、マは魔のマ、レイは霊のレイ、コは事故のコ」

と答えれば助かるのがポピュラーですね。

ところで肝心の「カシマレイコ」の姿形については諸説あり、

  • 終戦の混乱期に米兵に乱暴をされ、投身自殺をした女性
  • 負傷した旧日本軍の軍人
  • 米兵に嬲られて死んだ郵便配達員

など様々となっています。

もっとも終戦に関する知識が深いユーザーからは「終戦した日本や他国の情勢を知らない人間がつくったんだろう」と一蹴されており、また研究家からは口裂け女との類似性や生まれたタイミングから「何らかの関係があるのではないか?」と言われていますね。

人気がある怪異で、ゲーム「ペルソナ2罰」や「流行り神」にも登場していたりします。

「カシマレイコ」の不思議と魅力!

「カシマレイコ」は不思議な怪異(怪談)です。通常の古き良き怪談や都市伝説には、「起承転結がしっかりしたストーリー」と「怪異の姿(幽霊、妖怪、現象など)」がだいたい描かれています。
その正体は解き明かされないパターンが多いものの、私たちはそれを「呪い」と受け止め、「どうやったら生き残れるのか?」といった対処法に想像をふくらませながら恐怖を味わいます。

しかし「カシマレイコ」にはストーリーと姿が足りません。「カシマレイコ」接触のトリガーである「悲惨な事件」はこれといって特定はされておらず、その姿も分かりません。そのため恐怖というよりも不気味な印象しかありませんが、不思議なのは「これだけあやふやな怪談が何故語り継がれてきたのか?」です。

「カシマレイコ」の名は口裂け女やてけてけの本名として囁かれてきた時期があったものの、今や別物として扱われています。下手をしたら風化していてもおかしくはありませんでした。

だというのに「カシマレイコ」という怪異が生き残った理由、それは「問いかける行為が日本の怪談で馴染み深いから」、「「カシマレイコ」の話自体が「怪異」だから」ではないでしょうか?

「怪異が質問し、その質問にちゃんと答えられなかったら酷い目に遭う」といったパターンは世界中にあるものの、日本でも馴染み深いですよね。妖怪のっぺらぼうしかり、ちょっとした幽霊話しかりです。この要素は現代のサブカルチャーにも反映されているような気がします。例えばゲームで表示される選択肢を間違えたらゲームオーバー、なんてことはよくありますよね。

もう一つの理由

そうした馴染み深い要素があるから「カシマレイコ」が風化しなかった理由の1つとして考えましたが、もう1つの「カシマレイコ」の話自体が「怪異」というのは突飛すぎるかもしれません。

何しろ怪談というものは怪異を主役にしたストーリーであって、その怪異がストーリーそのものになってしまっては本末転倒と言えます。しかし「カシマレイコ」に関する情報が不足している以上、「カシマレイコ」が風化しなかった理由に挙げても悪くないでしょう。

何しろ「カシマレイコ」が生まれたのは1970年代。
インターネットもない時代は雑誌やテレビ、ラジオや新聞など公共の情報でしか話題を共有できませんでした。
しかも怪談となると人の口でしか伝わらず、その人も話を盛る可能性を考えればどれだけ正しい情報が広がるのかあやふたです。

けれども「カシマレイコ」は曖昧ではあれど昭和の時代を生き残り、現代に伝わっています。
それはもはや「カシマレイコ」の話自体が「生きている」証拠ではないでしょうか?

なんてお粗末様でした。

カシマレイコ

「カシマレイコ」は昭和に生まれた怪談で、質問してきて正しい答えを出せなかった者を酷い目に遭わせます。
しかしその正体はあやふやで、具体例もいまいちです。

通常の怪談の特徴と照らし合わせると、かなり特殊ですが、それは「カシマレイコ」が日本でも馴染み深い「問いかける」怪異であること、そして「カシマレイコ」の話自体が「生きている」からなのかもしれません。

出典:
カシマレイコ (かしまれいこ)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)
カシマさん – Wikipedia

この記事を執筆中に非通知電話がかかってきてビビりました。なお調べたところ、非通知先は有名な迷惑電話な模様。

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