懐かしのご当地都市伝説・・・金沢の「携帯ババア」

2000年代初頭、「携帯ババア」という都市伝説が石川県金沢市でまことしやかに語られていた・・・

2000年ごろから携帯電話が学生の間でも普及し始めた。
高校入学と同時に携帯電話を買ってもらう人が増え、携帯電話はすぐに高校生にとって欠かせないアイテムとなったのである。
着メロ。写メ。今や死語となった懐かしいものたちの思い出と同時に、私が思い出すのは「携帯ババア」だ。

当時、金沢界隈の女子高生の間では有名な話だった

出没する場所は某ファッションビルの前だったり、金沢駅だったり。
とあるギャル系ファッションブランドの紙袋を持っている女子高生を狙って「携帯ババア」は携帯電話を貸してほしいと言ってくる。
貸してあげるとどこかに電話をかけ、話し終わるとすぐに携帯電話を返してくれる。
だがその後、怪しい電話がかかってくるとか、高額請求されるとか、あるいは発信履歴から「携帯ババア」のかけた電話番号にかけ直すと「この番号は現在使われておりません」…など様々なパターンがある。

スマートフォンを通りすがりの他人に貸すなど現代では考えられないことかもしれないが、当時ではありえない話でもない。
個人情報の管理が今よりずっとゆるかったこともあるが、「携帯ババア」世代、つまり高齢者の間での携帯電話普及率はかなり低かった。
見ず知らずのおばあちゃんが困っているから助けてあげよう、という純粋な親切心から携帯電話を貸してあげてもおかしくはないのだ。

ともかく、この「携帯ババア」に携帯電話を貸すと何かしら嫌な思いをすることになるという。
女子高生に恨みがあるのだろうが、自分をぞんざいに扱った者ではなく親切に携帯電話を貸してくれた人を餌食にするとはなかなかえげつない。
「携帯ババア」がギャル系ファッションブランドの紙袋を持った女子高生を狙う理由も様々だ。
正気でなくなった老婆がギャルにあこがれているだけ、自分の孫がギャルにいじめられて自殺したらしい、といった話を耳にしたことがあったが、どれも事実ではなさそうだ。

「携帯ババア」の話を聞いたのは

実際私が「携帯ババア」の話を聞いたのは、都市伝説としてうわさが広がりきってからだったので尾ひれがたくさんついていたはずである。
もともとは、単におばあさんに携帯電話を貸してあげた話を面白おかしく伝えていっただけだったのではないか。
それがいつの間にか「霊界に電話をかけている」とまで言われるようになって、都市伝説と化したのである。

今どきの女子高生と交流がないので「携帯ババア」のうわさが健在なのかは知らない。
もし健在だとしても、誰からもスマートフォンを貸してもらえずオロオロしているのではないだろうか。
心無い輩に「ヤバいババアいたwwwww」とかSNSで晒されていないだろうか。
親切心につけこむ「携帯ババア」に同情の余地はないが、何故だがその姿を想像して心がチクチクする。

※画像はイメージです。

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