フライドチキン謎のオリジナルレシピとは？

アメリカ発祥のファーストフード店「ケンタッキー・フライドチキン」。
正しくはKFCコーポレーションと呼ばれ、言わずもがな世界トップクラスの大企業。
店のシンボルでもある「カーネルおじさん」とそのマネキンも馴染み深いです。

「ケンタッキー・フライドチキン」の味の秘密である、創業者カーネル・サンダース氏が考案し、今も厳重に守られている「フライドチキンのオリジナルレシピ」について、私なりにまとめてみました。

フライドチキンのオリジナルレシピ

ケンタッキーフライドチキンのレシピは1939年に誕生しました。
その10年ほど前にサンダース氏はガソリンスタンドを開業していたのですが、利用客の何気ない一言からレストラン「サンダース・コート・アンド・カフェ」を始めます。

このレストランでの看板商品はフライドチキンでしたが、この時からサンダース氏が考案した「フライドチキンのレシピ」は門外不出でした。何しろ当時レシピを完璧に知っていたのはサンダース氏とその妻・クローディア、そしてビジネスパートナーの3人だけです。

その後、1964年にケンタッキーフライドチキンは転換期を迎えます。
ケンタッキーフライドチキンがサンダース氏の手から離れ、現在のテイクアウト形態に切り替わったのです。
このタイミングで「フライドチキンのオリジナルレシピ」はサンダース氏直筆サイン入りの紙に書かれました。
その紙こと文書こそがKFCコーポレーションが抱えるお宝なのです。

あえて「オリジナルレシピ」の価値を金額にするとざっと数十億ドル、日本円にすると約1兆円近いものとなります。
それもこれも「オリジナルレシピ」が漏れたことが一切なかったこと、そしてケンタッキーフライドチキンの味はサンダース氏が「サンダース・コート・アンド・カフェ」でお客に振る舞っていた当時からほとんど変わっていないからです。

鍵は誰にも手に入れられない！？厳重な「オリジナルレシピ」のセキュリティ

さて、そんな価値が高い「オリジナルレシピ」は一体どうやって守られているのでしょうか？
まず「オリジナルレシピ」が保管されている場所はケンタッキー州ルイビルのヤム・ブランズ、KCFコーポレーションの親会社の本社にあります。
この本社のどこかにある保管庫に「オリジナルレシピ」は眠っており、そこには味の秘密である11種類のハーブとスパイスも一緒に収められているとか。
（一部は公表されているものの、完全ではなく、調合量となると誰にも正解が分かりません）

2008年に保管庫の改良工事によって一度は外に出されて別の場所に保管されていましたが、2009年2月、無事に「オリジナルレシピ」はルイビルに戻ります。
戻った「オリジナルレシピ」は厚さ1.25センチの鋼鉄の金庫、しかもコンピューター制御がされている金庫におさめられました。
その金庫を開けるには鍵と暗証番号が必要なのですが、それがどんな鍵で、どんな暗証番号なのかは全く分かっていません。
「オリジナルレシピ」の金庫とその保管庫は24時間監視されており、もしも警備が破られたら1分もしないうちに保管庫には警備員が駆けつけ、ぎゅうぎゅう詰めになるそうです。まるで映画のような話ですよね。

ちなみに私たちが口にするフライドチキンのスパイスはどうやってつくられているのかというと、別々の企業がそれぞれ半分ずつのレシピを教わり、それをコンピューター制御がされた他の施設で混ぜ合わせることで製造しています。
これによりレシピを盗もうとする輩から「オリジナルレシピ」は守られてきました。

「ORマイスター」2人だけのレシピマスター

しかしその「オリジナルレシピ」の内容を知っている人物がたった2人だけ、常にいるようにしているという噂があるんですよね。
その2人の役員たちは「ORマイスター」と呼ばれており、ケンタッキーフライドチキンの調理法はもちろん、サンダース氏の理想も受け継いでいます。
もちろんその2人が誰なのかは公にはされません。
さらに言うとそのORマイスターは日本人とのことですが、噂の域を出ていませんね。

あなたは分かる？フライドチキンと唐揚げの違い

ところで世の中にはフライドチキンと唐揚げの違いが分からない人もいますが、2つの揚げ物の違いはズバリ調理法です。
フライドチキンの味付けは衣となる粉にハーブやスパイスを混ぜ合わせてつくり出すものの、唐揚げは鶏肉に醤油などの調味料を馴染ませることで味付けします。
無論、フライドチキンにしても唐揚げにしても味付けせずに揚げるパターンもありますが、2つの違いはこの味付けをどうするかで決まっているんですよ。

ケンタッキーフライドチキンのレシピ

サンダース氏が考案した「ケンタッキーフライドチキンのレシピ」は数十億ドル、日本円で1兆円近い価値があります。
しかし「オリジナルレシピ」は公表されている部分だけでもとんでもないセキュリティで守られており、語られていない部分を思えばゾッとしますね。
それでも完璧にレシピを知っている「ORマイスター」が常にいるようにしているのは不測の事態に備えているのでしょうか？

これを読んだあなたの口にはきっとケンタッキーフライドチキンの秘密とお宝の味が広がるはずですから！
ここまで読んでいただき、ありがとうございました！

参考
KFCコーポレーション – Wikipedia(msn.com)
ダニエル・スミス「絶対に見られない世界の秘宝99」

最近レイ・ブラッドベリの「火星年代記」を読んだんですが、めちゃくちゃ面白かったです。
10代の時に読みたかった。

※画像はイメージです。