鬼岩寺

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鬼岩寺の境内にある大きな岩は、寺の名前の由来となり鬼の伝説と深く結びついています。
鬼だけでなく、もいろいろな不思議な逸話が残されていますので紹介しますね。

目次

空海の鬼退治

伝説によれば、平安時代、鬼岩寺の周辺の村々は悪い鬼に苦しんでいました。
この地に巡錫で立ち寄った弘法大師空海に村人たちは助けを求めると、空海は護摩祈祷を始め、雷鳴が轟くと共に岩穴に封じ込めてしまいました。
これをきっかけにして鬼岩寺になったと言われています。

境内に置かれている「鬼かき石」には鬼が爪を研いだ跡が、生々しく今もなお残っています。
ちなみにですが、この爪痕を3回なでると願いが叶うというので、鬼たちは改心したのかもしれませんね。

黒犬神社

境内には、「黒犬神社」があり、江戸時代に寺で飼われていた黒犬「クロ」を祀っています。
伝承によれば、クロは大きくて闘犬のような見た目だったので何度も戦いを挑まれたそうです。
その話を聞いたのか、近隣にあった田中城の城主が、力比べの為に自身の愛犬「シロ」と無理やり戦わせたのでした。

シロが勝つとおもっていたのでしょうが、クロが勝利してしまいます。
それに腹をたてて、城主は刀を手に家臣たちとともに追い立て、逃げ場を失ったクロは井戸に飛び込んで命を絶ってしまったのです。
その時、井戸から立ち込めた黒煙が無数の黒犬が現れました。
クロは生前、信頼される何匹もの犬を従える存在だったので、その思いのようなものだったでしょうか?
犬たちに城主を吠え立てたられ、自らのおこないを悔い改めて黒犬神社を建てたと伝えられています。

大蛇退治

平安末期、南の大池には大蛇が住み、人々を飲み込み、怖ろしい存在として君臨していました。
住職の静照上人は池の周囲に、不動明王を祀って大蛇を退治すると、池の水は干上がって田畑として利用されるようになったのでした。

戦国時代に武田信玄の駿河侵攻で、鬼岩寺はほとんどの寺宝を焼失し、不動堂の不動明王は行方不明となります。
六十年後、住職の堅照上人が夢で不動明王の所在を告げられ、偶然にも寺の檀那である大桶六兵衛も同じ夢を見ていたため、二人は甲斐国大泉寺へ迎えに向かいました。
途中、旅の僧と出会い、この僧も同じ夢に導かれて不動明王を鬼岩寺に返す途中であることがわかります。
こうして不動明王は60年ぶりに鬼岩寺に戻り、不動堂の本尊として再安置されたのでした。なんとも不思議なお話ですね。

アクセスと見どころ

鬼岩寺は、藤枝市の中心部から車で約30分の距離にあります。境内には、記事に書いた、鬼かき岩や神社の他にも、伝さまざまな伝説ちなんだ岩が点在しており、見学することができます。
静照上人が築いたとされる不動堂もあり、歴史的な価値が高い建造物です。

訪れる際には、事前に開門時間やアクセス方法を確認することをおすすめします。

※画像はイメージです。

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