MENU

任天堂「星のカービィ」生ける伝説とも言えるゲームの魅力に迫る!

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

「まるかいて おまめがふたつ おむすびひとつ あっという間に♪」とテレビCMでも歌われた、類い希なシンプルデザインを引っ提げて、気鋭の開発集団「HAL研究所」が任天堂とのタッグで完成させたキャラクターであり、同名タイトルのゲームが「星のカービィ」です。

初出となった1992年発売のゲームボーイ作品から、十字キーにAB、START、SELECTというわずか8ボタンの限られたリソースをフル活用して、コミカルでメルヘンチック、少し不気味さも漂わせる不思議な世界を縦横無尽に駆け回る作品として、新たな任天堂ブランドの看板キャラクターとしての存在感を刻みつけました。

分けても印象的を通り越して衝撃的ですらあったのが、ステージ中の障害物から一部の敵キャラまでを強烈な吸引力で吸い込み、吐き出して攻撃するという常軌を逸した攻撃方法でした。
流石にステージボスや一部の強敵等吸い込めない敵も存在するものの、可愛らしさと理不尽な暴挙が両立する事で無限の可能性を感じさせる姿はメインユーザー層であった子供達の心を鷲掴みにするだけのパワーに満ち溢れていた。
その後一挙に要素を増やして展開した続編や、コミック作品などのメディアミックス展開が次々と人気を得ていった事からも明らかと言えました。

今回はそれらの多面展開の内、スーパーファミコン時代にあって文字通り「集大成」と言えるコレクションタイトル「星のカービィ スーパーデラックス」を軸として語らせて頂きます。
脆弱なバックアップメモリが何度記録を消滅させようとも、ゲーム内容を指が覚えてしまっても、つい遊んでしまう「楽しさ」が忘れられない名作の思い出、同じようにプレイされた方も、そうでない方もお楽しみ頂ければ幸いです。

目次

愛らしい外見に秘めた「無限」の権化、恐るべき二つ名「ピンクの悪魔」に偽り無し!そのアクションセンスは今見直しても驚愕の一言!

「星のカービィ」シリーズは、任天堂が送り出した携帯ゲーム機「ゲームボーイ」からスタートした作品でした。
「ゲームボーイ」は小型のカートリッジを用いる仕様上、ファミコンと比較しても容量上の制約が大きいものながら、第一作から既にそのアクション性は作り込まれており「吸い込み、吐き出す」「空気を咥えて飛ぶ」と言った「カービィ」というキャラクター自身の「身体能力!?」は既に完成していました。

第一作の好評を受け、プラットフォームをより容量の大きいファミコンへ移した第二作「星のカービィ 夢の泉の物語」が、後に「ピンクの悪魔」という二つ名で以て恐れられ、子供達の想像力を大いに掻き立てるキャラクターへと飛躍させました。

その要素とは「コピー能力」・・・「カービィ」が元々持っていた「吸い込む」力を拡大し、特殊な技を使う敵を「呑み込む」事で姿形を変貌させ、その力を自分のものとしてアレンジし使う事が出来るようになるというもの。
丸っこく、プニプニとした柔らかな姿を持つ「カービィ」が、自分より遙かに大きい障害物や敵キャラを「身体全体で呑み込む」、「姿形をある程度自由に変えられる」という途方も無い飛躍を見せ、ゲーム性は言わずもがな「カービィ」というキャラクターの想像力を刺激する力は無限に広がったと言える。

想像力を刺激していた事を象徴するような「ゲーム外での出来事」として個人的にとても印象的なのが、当時小学生であった筆者の周り、クラスメートや同学年の子供で「必ず一人は居る」と言って良い程に、カービィのイラストや漫画を描いては考えついたコピー能力のアイデアを活躍させる子が居ては、現実想像ない交ぜになったゲーム談義に花を咲かせたものでした。

こうした子供心そのままであるかのように「カービィ」シリーズはプラットフォームをまたぎ派生作や続編を増やしてはキャラクターと物語の拡張性を存分に伸張し、見た目通りの可愛らしく、或いはシリアスに、時にちょっと毒を含んだコミカルさも取り入れながら、任天堂ブランドの「看板キャラクター」としてその地位を確立させて行きました。

スーパーファミコン時代の集大成「星のカービィ スーパーデラックス」 

その中で「スーパーファミコン時代の集大成」となったのが、ゲーム業界の次世代機以降が確定路線となりつつあった1996年にリリースされた「星のカービィ スーパーデラックス」でした。

この当時スーパーファミコンでリリースされた「カービィ」シリーズにはまだ無かった正統路線のアクション作品。
大容量を最大限活かした、既存タイトルのセルフリメイクからオリジナル要素を盛り込んだタイトルまで含む合計6作品に、ミニゲーム3枠を盛り込んだ正に「スーパーデラックス」なコレクションタイトル。
もちろん「カービィ」シリーズ最大の特色であるアクション性とコピー能力もこれでもかと盛り込まれ、キャラクターとしての魅力にも一層の磨きが掛かったものになっていました。

たなびく赤鉢巻きは強者の証、鋭い打撃を繰り出す「ファイター」や華麗な武器扱いが歴戦の勇士もかくやと言った風情の「ソード」や「カッター」「ニンジャ」等。
きりりと引き締まった戦士の出で立ちもあれば、チャージ&ショットは戦いの華とばかりの「ビーム」「プラズマ」と言った魔法使いルックから、果ては俺自身がソレになる事だと言わんばかりの失踪する車輪「ホイール」や文字通りの「ジェット」等々、コピー能力だけでどれ程のアクション性を内包しているのかと改めて驚くばかりです。

そんな多様なアクションから筆者個人の一押しは、名前からして見る人が見れば血が騒ぐ…かもしれない「スープレックス」です。「カービィ」が扱う技だからと言って侮るなかれ、神速のタックルから哀れな相手を担ぎ上げてしまえば最後、悪役レスラーでもそこまでやるかと言いたくなる程の凄まじいフォール技を繰り出します。

見ているだけでも楽しい華麗な美技、実際に繰り出せば見た以上に楽しい、そんな驚くばかりの完成度こそ本作、ひいては「カービィ」シリーズの魅力と言えるでしょう。

ステージ、敵のパターン、全て頭に入ってからが面白い?!底無しのプレイ体験で「スーパーデラックス」な楽しみ方は何処までも!

「コピー能力」の存在によって驚く程のアクションバリエーションを得た「カービィ」ですが、その操作感覚それ自体はバリエーションの多さから考えれば実にシンプルな組み合わせで作られており、「テレビゲーム」の感覚に慣れた人であれば思い通りの動きが出来るようになるまでそう長い時間は掛かりませんでした。
その「取っつきやすさ」と「望んだ動きをあれこれと何処までも試していける」底無し沼のような深みこそは、この「スーパーデラックス」なタイトルに盛り込まれた最大の楽しみであったと言えでしょう。

タイトルによっては使える能力に制限があったりするものの「あの敵からこんなコピー能力が!」と発見する楽しみもあり、違う能力を試す事でステージの攻略手順が大きく変わって行く事もあった。
あれやこれやと試して行く内に思いも拠らなかったプレイスキルが身に付いたり、想像だにしなかった敵の倒し方を見つけたりと、自分なりの最適化が進む事はあっても「飽きる」という感覚には中々辿り着けなかったものでした。
また本作では「二人同時プレイ」もあった為、これが複数人でわいわい盛り上がる楽しみ等もあって、遊ぶ要素が尽きない作りとなっていました。

脆弱なバックアップメモリーの存在

更に、本作における「本来あまり褒められた要素ではない」部分であった「脆弱なバックアップメモリー」の存在が、この「何度も遊ぶ楽しみ」を加速させていたと言える部分もありました。

本作はいわゆる「セーブ&ロード」型の中途記録が可能なシステムとなっていましたが、同様のシステムを搭載した他ゲーム以上に記録が脆いと記憶に刻まれる程度に「良くデータが消えた」とされるタイトルです。

ネットミームにおいても「0% 0% 0%」というネタで表わされるこの現象に頭を抱えたプレイヤーは数知れず・・・筆者もまたその一人でありましたが、それ故に何度も完全クリアを達成しては、気付けばタイムアタック紛いのプレイングに興じていたという事もあったものでした。

特に「洞窟大作戦」や「銀河に願いを」と銘打たれたメインタイトルは、入り組んだステージからアイテム等を探し出し、コンプリートしなければ完全クリアとならないシステム故、配置やギミックをそらんじて進んで行ったものですが、その上で更に効率化を図っていくプレイングに気付けばはまり込んでいたという記憶もあるものです。

・・・改めてこう記すと、我ながら偏執的と言わざるを得ないものですが、今思い返しても「それが楽しかった」という感覚があるだけに、空恐ろしさすら感じる作り込みに感嘆しきりというものでしょう。
他にも、何時までも耳に残り続ける魅力的なBGMやSE・・・ネットミームとして一大ブームを作ったとも言える「グルメレース」などは本作が出典であり、底無しに楽しめるプレイ体験の一角を形作る要素として鮮明に残り続けているものです。

何処までも手軽に、手軽さそのままに何処までも楽しんで行ける名作・・・ありそうで中々出会えないこの底無しのプレイ体験を感じさせてくれた、希有な一本がこの「星のカービィ スーパーデラックス」というタイトルでした。

「カービィ」シリーズを楽しむには

「カービィ」シリーズは、第1作のリリースから昨年で30周年を迎えた長寿タイトルであり、その存在感故に任天堂ブランドでも屈指の看板キャラクターとして高い人気を誇ります。
その為、配信などがされやすい傾向もあるようで、現在でも過去作品をプレイしやすい環境が揃っている点も大きな魅力と言えるでしょう。

特に今回紹介させて頂きました「~スーパーデラックス」を含むファミコンとスーパーファミコンでリリースされた幾つかの作品については、現在の任天堂主力ハードである「Nintendo Switch」の有料ネットワークサービス「Nintendo Switch Online」に加入する事でついて来る無料のサービスにてプレイする事が可能となっています。

今なお全く色褪せない魅力たっぷりの一本、今のゲームをプレイする傍らに置いて頂ければ幸いです。

(C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

どんな事でも感想を書いて!ネガティブも可!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次