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今見ても色あせない珠玉の作品「寄生獣」

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2021年、漫画連載では足かけ12年の連載だった「進撃の巨人」、4部が作成された「新劇場版エヴァンゲリオン」の最終作が劇場公開を迎えるなど人気作品の終了が相次いた年でした。
しかしそんな作品達を目にする一方、1988年に原作漫画が発表された「寄生獣」は珠玉の作品だったと今でも痛感する。

目次

あらすじ

「寄生獣」は正体不明の寄生生物が人間に入り込み、その脳を支配すると同時に元の人間の肉体を変幻自在の凶器に変え、人間そのものを捕食する存在となると言うホラー物の作本である。
主人公の男子高校生は偶然にその寄生生物に脳を支配される前に自身の右手に寄生された状態で生きる事になり、人間を襲う寄生に成功した他の「寄生獣」達とお互いが生き残る為に戦いを演じて行くというのが大筋である。

主人公は人間の心と「ミギー」と名付けられ右手に寄生した生物と奇妙な共存関係に当初は戸惑うが、母親や同級生達を他の「寄生獣」達に殺される中で次第に自身も戦闘能力を向上させ、並の「寄生獣」を遙かに凌ぐ実力を持つようになる。

「寄生獣」の由来は謎のままだが、人間に寄生しないと生きられない特殊な生物であり、地球上に増えすぎて自然破壊や他の生物達を少なからず殺している事への地球からの一種の復讐のような哲学的なテーマをも見事に内包している。個人的には最近の作品であれば「東京喰種」がよく似た構造の作品だと思えるのだが、若い層は「寄生獣」が先の存在と知らず、「東京喰種」を真似た作品だとの的外れな指摘をネット上等で見かける事も多々ある。

寄生獣とは?

「寄生獣」はオリジナルの漫画版は64話・10巻で1995年に完結したが、映像化の権利をアメリカ企業が入手していたとの事で、TVアニメ化と実写映画化が2014年と実に凡そ20年も遅れて制作されたため、先のような誤解を生んでいるのだろう。

原作漫画とアニメ版は時代の変化はありつつもストリーの大枠の流れはほぼ同様であり、内包するテーマも普遍的である事に関心させられる。但し実写映画版は2部作とは言え単行本で10巻分の内容を映像化している事もあり、正直できの良い作品とは個人的には思えない。
しかし原作やアニメ版は単なる「寄生獣」の強敵を倒す為に主人公が一直線に進んで行くような単純物語では無く、それでいて王道のハッピーエンドと強敵を見事に倒す過程は、決して達者名絵柄で無い事を割り引いても珠玉の名作だと思えてならない。

(C) 寄生獣 岩明均 講談社

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