今回紹介したい漫画は、筆者にとってはガンアクションの魅力を教えてくれた作品でもあり、ジャンプで連載し月曜日の発売を待ち遠しく読んでいた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」です。
こちら葛飾区亀有公園前派出所ことこち亀を最初に読んだのは、ずいぶんと昔となります。
まだ幼かった筆者は、近くの喫茶店に祖父と一緒に出掛け、そこでソフトクリームを食べていた記憶があります。
その記憶の中に何時もあったのは、喫茶店に置いてあった「こち亀」の単行本存在でした。
表紙には怖そうな顔をして、日本刀を持って睨んでいる表紙のおじさんが描かれ、まさか警察官だとは知らず、怖いもの見たさに表紙を開けたそれは、後の長寿漫画となるこち亀だったのです。
そして筆者がとったのは、その記念すべき第一巻となる「早うち両さん!?」とタイトルが打たれた、あのこち亀の第一巻だったのです。
ページをめくってみれば一人のおじさんが登場し、交番で道を聞こうと訊ねてみると、そこにいたのは競馬中継をラジオで聞き、顔を歪ませて賭けている馬の応援をしていたお巡りさんこと警察官が、この物語の主人公である両津勘吉でした。
道を尋ねているおじさんを怒鳴り上げて追い払ってしまうと、あまりの破天荒な姿に驚いたものです。
そしてさらに驚いたのが、自分の昼ご飯を食べた野良猫を問答無用でニューナンブで銃撃してしまうと、あまりにも凄まじい姿に怖さよりも爽快感を感じてしまったものです。
当時の筆者は子どもながらに刑事ものが好きで、特に松田優作などが出る刑事ものなどは見ていました。
そんな刑事達にも負けじ劣らないほどに拳銃を撃つ両さんに、子ども心に憧れを抱いてしまった。
あの破天荒な姿は、まさにヒーローな雰囲気を感じたものです。
そんな両さんの活躍と共に惹かれたのは、精密に描かれた銃器の描写であり、フェザータッチと言う言葉やダーティハリーなどの映画もこち亀で知り、44マグナムことS&W M29が世界最強の拳銃と知ったのも、こち亀が最初でした。
その後にダーティハリーの映画を見て拳銃にハマってしまった・・・私のミリタリー趣味の最初は、こち亀から始まったのだと思います。
昭和から平成へと変わり令和となった今でも、こち亀の人気は衰えず連載が終了したとは思えない。
あの作品は今も色あせない名作として、筆者の疲れた気持ちを癒してくれる名作でもあります・・・
(C) こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治・アトリエびーだま/集英社
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