好奇心旺盛な小学6年生、私たちの学校では「こっくりさん」が流行っていました。
こっくりさんってなに?
こっくりさんは一言でいえば、占いみたいなものです。
大きめの紙を用意して、上の部分の真ん中に鳥居、それを囲んだ左右に「はい」「いいえ」と記入します。
その下に「あ」~「ん」までの平仮名を五十音図のように書き込んだら出来上がりです。
人数は必ず二人以上という約束があり、私の学校ではもっぱら三人が
参加した全員が十円玉に指を乗せ、「こっくりさんこっくりさん」と声をそろえながら、こっくりさんに色々な質問すると、十円玉が勝手に動き出し色々な質問に答えてくれるのです。
こっくりさんしようよ
話を戻しますが、あの日、友人のA子ちゃんが「こっくりさんしようよ」と言ってきました。
放課後、だれもいなくなった教室に集まって「こっくりさん」を始めます。
こっくりさんに質問すると本当に十円玉が動き出して、すこし怖い気持ちになりましたが、流石に小学6年生にもなると、誰かが指を動かしているのだろうとしか思えません。
「〇〇君の好きな人は誰ですか?」
「将来一番早く結婚するのは誰ですか?」
「この中で一番かわいいのは誰ですか」
他愛もない事を問いかけて一時間以上経った頃、みんな飽きてきて、そろそろ終わりにしようという雰囲気になった時でした。
僕が「じゃあそろそろ片付けようか?」と言った時、何も質問していないのに十円玉が勝手に動き出したのです。
「え?だれ?だれがうごかしてるん」
「え?私ちがうよ?」
「私も違う!」
怖くなって皆一斉に十円玉から手を離すのですが、だれも触っていない十円玉が勝手に動いているのです!
怖くなって逃げ出したいのですがそれよりも好奇心が勝ってしまい、十円玉の動きをみていると。
「き・つ・ね・の・よ・め・い・り」と指したのです。
私たちは何のことか意味も解らず「どういう意味?」とだけ言って深く考えず、紙をビリビリに破って十円玉はその日のうちに使って、こっくりさんの終わったあとのきまりはしっかり守ったともりです。
夢を見た
「最後が怖かったね」などと話しながら、三人で帰りに道を歩いていると、空は凄く晴れているのにものすごい勢いで大雨が降ってきました。
A子ちゃんが「なんでこんなに晴れてるのに雨降るねん!」と叫んだ時、ふと、こっくりさんが最後に告げてきた「きつねのよめいり」が頭に浮かんだんです。
たしか、晴れているのに雨が降ることを狐の嫁入りっていうはず。
その日の夜、白いきつねの夢をみました。怒っているとか悲しんでいるとか、なにかを訴えるとか、特にそういう夢では無かったんですが、ただただ狐の夢を見たんです。
そして今
そして20年ぐらいたった今、この記事を書きながらこっくりさんについて調べています。
こっくりさんとは漢字で書くと狐狗狸、動物や狐の霊を呼び出し、お告げを聞くと言われている一種の降霊術。
それゆえ遊び半分でやると呪われ精神に異常をきたすと言われています・・・と、書いていました。
確かにあの後から私は精神異常が現れだし、今にいたるまで精神科にずっと通院しています。
それよりむしろ、神社に相談に行ってこようと思います。
※画像はイメージです。
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