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降霊・交霊術 浅層解説

創作やフィクションの題材として触れる機会はあるので、存在は知っているという者も多くいると思う。
今回は「こうれい術」に焦点を当て、2種のこうれい術の違いと大陸・文化の影響、起源から現代までの変貌も見ていきながら紙面を埋めていく。

目次

こうれい術とは

端的にいえば霊的なものとコンタクトを取るために手順を踏んで儀式なりを行う事。意外にも昔からこうれい術はその手法の確立のために研究され、長い歴史を有している。漢字で書くと「交霊術」「降霊術」と2通り挙げられる。違いは儀式を行う者がプロか否か。この場合のプロとは特定の修行を積んだ「イタコ」「霊媒師」などだが、このプロの力を借りて幽霊を呼び降ろすものを「降霊術」、イタコたちプロの手を借りず幽霊的存在を呼び交流するものを「交霊術」という。

降霊術はプロが霊的な力を使って行うので依頼人が指定した特定の霊的存在を呼べる。危険度も低い。その代わりプロが介入する分費用が嵩んだり、日常で経験できる機会は決して多くない。
交霊術は使う道具や儀式の手順に意味と力を持たせる。専門的な力も、場合によっては知識すら必要とせず行うことができる。反面、イレギュラーが起きた際の保証は一切なく、呼び出すのは不特定の存在である。

起源から見ていく術の歴史

こうれい術の研究・確立の歴史を辿るとはすなわち「人間が死の向こう側、霊的な立ち位置の存在達とコミュニケーションを試みようとした軌跡」を辿る事と同義である。原初の動機は交わることのない世界に対する好奇心だったかもしれないし、純粋に死別した存在への後悔と執着だったかもしれない。
降霊術の起源は紀元前まで遡り、先祖霊を呼び出し今後の運勢を占うシャーマニズムが深く関係している。

一方の交霊術は19世紀頃、当時欧米の大衆文化として交霊会が流行した。こっくりさんの原型であるテーブルターニングは初期こそ霊媒師を交えて行われていたが、流行すると道具が量産され交霊術へと変わっていった。こっくりさんで使われる紙のようにアルファベットが書き込まれたヴィジャボードは当時ゲーム用品として発売されていたという。

ある種驚愕であるが、よくよく考えると我が祖国のこっくりさんは紙と鉛筆、十円玉さえあれば自作出来てしまうほどにお手軽だったと気づく。マイナーかつ専門的な存在が大衆向けの流行の末の娯楽と成るとルール・手順の簡素化が起きるのはこれに限ったものではないのだと言わしめている。

有名なアレもこうれい術

こっくりさんを筆頭に、巷で聞き覚えのある「この儀式をしたら心霊体験した」という話は「実はその儀式こうれい術」というものも多く存在する。都市伝説界隈から一部抜粋するなら某掲示板で知名度を上げた「ひとりかくれんぼ」、更に根強い知名度を誇るものなら「トイレの花子さん」などがいい例だ。

花子さんに関しては特定の霊を呼び出してる点は降霊術と呼びたくなるが、ドアを3回ノックし名前を呼ぶという手順の専門性の無さ…手軽さは、交霊術の範疇だろう。海外のものだと「チャーリーゲーム」などが、新参ながら勢いよく知名度を伸ばしている。
専門的な知識や力が必要な降霊術が流行に乗り注目を浴びることで「より大衆向けに」「より手軽に」進化を遂げたのか、あるいはそのような進化を遂げたゆえに流行したのか。因果関係は議論の余地があるが、現代に根付く交霊術ほど先述した傾向が強いのは確かだ。こんにちに広まるこうれい術の中には安全面に配慮したルールや緊急時の対処法が用意されているものも多い。

完全に自己責任ではあるが、「死の向こう側、霊的な立ち位置の存在達とコミュニケーションを取りたい」という好奇心と執着があるのなら。
先人たちが編み出し現代まで名を残すこうれい術の数々を試そうとする読者諸君を止める者はいないだろう。

※画像はイメージです。

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