自業自得な霊体験

私は高校生卒業して間もないころ免許取りました。免許とったばかりってなんか嬉しくて、普段だと絶対行かないような場所に車で出かけたりしませんか？
そんな中、友達同士で心霊スポットを巡りが流行り、地元で有名な「幽霊トンネル」に私を含めた4人で行くことに。

噂によるとこのトンネルでは何人もの女性が亡くなり、成仏出来ない霊がさまよっているので、やっては行けない事がいくつかあるようなのです。・・・が、もともと心霊なんかには興味ないし、行ってみたら解るでしょというノリで向かったのです。

夜中の丑三つ時・・・トンネルに到着

時刻は夜中の丑三つ時、幽霊が1番活発に動く時間帯に合わせてトンネルに到着。
私たちは車から降りてトンネルの奥に歩いていくと、みんなテンションがあがってきて、叫んだり、大声で歌ったり、走ったり回ってみたりとほぼ大暴れ。

誰も幽霊を見たり感じたりることはなく、すこしがっかりしながらトンネルを通り抜けると見るからにボロボロで今にも崩れそうな小屋がありました。
ですがこの段階でテンションMAXの私達は怖いものナシ。扉を開けて中に入って、みんなで記念写真。SNSに廃墟ナウとかつぶやきまくって大はしゃぎ。

それでも結局なにも起きずにがっかりしながらトンネルを引き返していくと、出口にはお地蔵さんがあるのに1人の友人が気が付いたのです。みんなこんな所にあったっけ？と思いながら、気にせずに車に乗り込み帰路につきました。

はてさて次の日

はてさて次の日、友人の1人からすぐ来いと招集がかかり、何のことかと集まってみると、見てみろとばかりにiPhoneを差し出されます。
それは昨晩撮影された画像データなのですが、トンネルの中で撮った画像には女性の顔が6〜7人写っていて、小屋の中のは赤色のオーブが無数に飛んでいるじゃありませんか・・・。ちなみに赤色のオーブは霊が敵対していることを意味しているのです。

極めつけは友人の車、起きてから洗車する間に撮ったという画像には、くっきり見える手形が車体にびっしりついていたのでした。
全員がゾワッとした瞬間です。

原因は私達

そのトンネルの事をネットで調べてみるとトンネル自体に謂れがあるのではなく、トンネルを抜けた後にあった崩れそうな小屋に何人もの女性が連れ込まれて殺害されたそうなのです。
あえて詳しくは書きませんが、知らずしらずにいくつものタブーを犯していたのに気がついたのですが・・・それ以前に、テンションの上がった私達は、暴挙の限りを尽くした事も大問題でしょう。

記念に一緒に自撮りしたお地蔵さん、表情がこころなしか起こっているようにも見えた。

それ以来、私たちは安易に心霊スポット巡りをするの止めました。
そして、たとえ幽霊といえども、やっては行けない事があるのに気が付き反省したのです。

※画像はイメージです。