今回紹介する映画は、2015年に公開されたスウェーデンのアクション短編映画「カン・フューリー」を紹介したいと思います。
元々の始まりは、インターネットを通じ出資者を募り資金を集めるクラウド・ファンディングサイト「キックスターター」から始まった企画の映画でした。
何と68万ドルもの製作費を集め、短編ながらも非常に濃ゆい内容の短編映画として完成された本作は、ハリウッドのSF映画にあったノリを活かし、刑事モノでアクションがあり、忍者やカンフーがあり、タイムスリップあり、ロボットとの対決や、タイムスリップなど、まさに80年代ってこんな映画だったなと見ていて懐かしい雰囲気にさせてくれる、そんなお馬鹿な映画でもあります。
しかも驚く事にカンヌ映画祭でプレミア上映され話題を集め、続編の話が浮上し、なんと、あのアーノルド・シュワルツェネッガーが主演するとの噂を呼び、シリーズ化などの希望を持たれる人気を博した「カン・フューリー」
あらすじ
舞台は1985年のアメリカ合衆国のマイアミ。
日々治安悪化の一途を辿る犯罪都市にて、警察官の職務筆問を銃撃で返すのは当たり前と、まさに死と隣り合わせの戦場でもありました。
そんな犯罪都市のゲームセンターにて、筐体ゲームに興じていたギャングが、ゲームオーバーに腹を立て筐体を蹴り上げた瞬間、ゲーム筐体は戦闘ロボットにトランスフォームし、そのまま街に飛び出し、傍若無人に暴れ、死傷者の山を築いていきます。
しかしこの街には、犯罪者と戦う、カンフーマスターの警官「カン・フューリー」がいたのです。
愛車のスポーツカーに乗り、戦闘ロボットと息もつかせぬ超人カンフーバトルを繰り広げ、マイアミの街を破壊し、ついには人工衛星すらも破壊しながら、カン・フューリーは激闘の末に戦闘ロボットを破壊するのですが、市民からは苦情が殺到し、街の被害総額に嫌味を言われ、今後は新しい相棒と組む事を上司に迫られてしまうカン・フューリー。
トリケラトプスの頭を持つ、お肌が荒れている事に悩むトライセラコップと組む事になりますが、かつて相棒であり尊敬すべき先輩だったドラゴンが、赤い装束を纏ったニンジャに惨殺された過去があるカン・フューリーは、コンビなどを組めないと言い切り、署長にバッジを叩きつけ警官を辞めてしまいます。
しかしそんな時、一人の男がマイアミに現れ、通りがかりの通行人の携帯電話を奪い、警察署に掛け、受話器越しから署長を撃ち殺してしまいます。
襲撃を行ったのは、かつてドイツ帝国の首領であった、アドルフ・ヒトラー。
かつてカンフーをマスターし、カン・フューラーと名乗り、世界をカンフーDNAを持った戦士で世界征服を企んでいたのですが、突如として帝国は崩壊し、ヒトラーはそのまま姿を消したのですが、時空を越えてマイアミに現れたのです。
放っては置けないと、カン・フューリーは頼れる男ハッカーマンの力を借りて、1940年代にタイムスリップする・・・と、ここまで書いてみたら、何やらすごい事になってしまっていますが、実際に、本気でこんな感じで物語は進んでいきます。
みどころ
主人公のカン・フューリーのあまりにも・・・な存在感と、また彼が覚醒した経緯が落雷に打たれ、コブラに噛まれ、かつて少林寺でカンフーをマスターした前世を思い出し超人になると実にテンプレートな覚醒をし、真面目に悪を倒すと、ああ80年代ってこんな映画だったな?とうなずかせてくれる、そんな説得力のあるアクション映画「カン・フューリー」。
現在はYouTubeでも気軽に無料で見え、字幕で日本語翻訳されていると、気軽に視聴できる様になっていますので、一度見られては如何でしょうか?
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