「進撃の巨人」公式パロデイ作品「進撃！巨人中学校」が面白い！

原作が完結した「進撃の巨人」、今でも魅力は衰えず、数々のスピンオフや関連作品がある本作ですが、公式のパロデイ作品があるのをご存知でしょうか？

本家「進撃の巨人」の公式パロディ「進撃！巨人中学校」

この作品は、「別冊少年マガジン」誌上に2012年5月号から2016年8月号まで掲載された漫画と、それを基にして2015年に放映されたアニメ―ションの２つの作品があります。今回は、私が見たアニメ版を紹介したいと思います。

作者は中川沙樹さんという方で、本家の登場人物たちが中学姓という設定のパロディギャグとなっています。全12話が毎日放送系の地上波放送局で放映されました。現在でも動画配信サイトなどで見る事が出来ます。

学園コメディ化された進撃の巨人

物語は、エレン・イェーガーを始めとする、本家の104期訓練生たちが、通学校に入学する初日から始まります。エレンやミカサ・アルミンはシガンシナ小学校の同級生という設定で、そこに他の小学区出身のコニーやサシャ、ジャンなどのキャラ達と出会うことになります。
しかもその中学は、巨人も同じように通っているという、その名も「進撃中学校」。本家では、調査兵団の先輩・状ににあたる面々、リヴァイやハンジ、ミケなどは上級生として登場します。

この作品のポイント

この作品が秀逸なのは、本家の名セリ区や設定を徹底的に下敷きにしている点です。それ故に本家を呼んでいないと、単なるドタバタ学園ものとなりますので注意が必要です。
どのようなパロディかと言うと、例えばエレンの口癖「（巨人を）駆逐してやる」。この台詞が中学の同じ敷地内に通う巨人から、自分の弁当を食べられてしまった事から、幾度となく発せられます。本家では親の仇である巨人が、ここでは食べ物の恨みとなっているのです。

他にも対巨人用の格闘装備である立体起動装置が、学区の壁や窓を掃除するための装置として使用されていたりします。お馴染みの張横型巨人に対して、剣を両手に闘う構図が、デッキブラシをてに巨人に立ち向かう描かれ方などがお茶面なアニメです。