新しく家を建てた土地がいわくつきだった

自分が住んでいる土地の歴史について、調べたり聞いたりしたことはありますか?
おじいさん・おばさん世代であるならまだしも、若い人たちは何かよっぽどのきっかけがない限りは、そこで昔何が起こったのか、どういう人たちが住んでいたのか、知ることはほとんどないのではないでしょう。

目次

引っ越した先

私が学生の頃、どういう経緯かは覚えていませんが親が土地を手に入れ、そこに家を建てる事になりました。
普通とちょっと違ったのが、国の史跡に指定され、日本100名城の一つにもなっている場所の近くだったのです。

家を建設する前に調査会社の人がやってきて、歴史的物品がないか?歴史的に価値のある建物があった痕跡はないか?ずいぶんと長い間、念入りに調査を行った後、家が建って、いよいよ引っ越しです。
新築のにおいに胸を躍らせながら、引っ越し作業をおこなったことを、今でもよく思い出します。

引っ越し後に感じた異変

引っ越しして、だいたい1か月ぐらい経ち、新しい生活にも慣れてきたころです。
1人留守番をしていた私は、外から差し込む程よい日光の温かさで、ふいに眠気に襲われていました。

寝たり起きたりを繰り返すうちに、起きているのか寝ているのかわからない、あえて言うなら夢見心地?のような不思議な感覚に次第に包まれながら、ふと自分以外の気配が室内にあることに気いたのです。

何かおかしい、嫌な予感がする・・・でも、怖くて確認できない・・・そんな状態で何もできないまま、寝たふりを続けてていて、恐らくそのまま寝てしまったのでしょう。気づいた時には既に家族が帰宅しており、気配も消えていました。
「あれは気のせいだな」と思うことにし、その時の出来事も誰にも話さずその日は終わりました。

2度目の異変

私の家には犬が1匹いるのですが、日中は全員不在ということもあり、散歩をする時間はいつも早朝と夜暗くなってからというのが習慣となっていました。そして、悪天候だった場合、いつもの散歩コースへは行かず、時間を短縮するために家の裏の空き地へ連れていきます。この空き地は某電力会社が管理しており、鉄塔が経っているのですが柵に囲われ危険物があるわけでもなく、程よい広さであったこともあり、勝手に犬の遊び場としていたのです。

その日は様子が違い、犬を呼んでも一向にこちらに来ないのです。探しに行くと玄関前をうろうろして、呼ぶと近寄ってくるのですが、裏へ連れて行こうとすると足を止めるのです。確かに、裏の空き地は鉄塔がたっているだけで、電気もついていない真っ暗な場所。唯一頼れる明かりといえば、数メートル離れている場所にある我が家の勝手口の電気のみ。

その時の私は「犬も怖いのかな~暗いの嫌なのかな」と軽い気持ちで考えており、リードをつないで無理やり連れていこうと すると、犬が突然吠えだしたのです。普段めったなことで吠えない子だったので、びっくりした私はその場で様子をうかがうためにかがみました。

その時ふと違和感を感じました・・・後ろに何か人の気配を感じるのです。
何か物音がしたわけでも、声や息遣いが聞こえたわけでもありません。でも確かになにか気配を感じます。更に言うと、以前留守番をした時とまったく同じものであると感じ、咄嗟に「あの時と同じだ」と悟りました。

家族に話すと

吠え続ける犬をなだめるつつ、気づかないふりをすることしか出来ない私・・・どのくらいその状態だったのか分かりません。体感で10分ほど経過した頃、勝手口が空きました。犬がずっと吠えているのが気になり、父が様子を見に来たのでした。

そのおかげもあったのでしょうか?
その「何か」の雰囲気も消え、私と犬は無事にその場を離れることが出来ました。

さすがに何か変だと感じた私は、その話をその日の夕食の席で家族に話してみることにしました。
「おそらく笑われて終わりかな」と予想していたのですが、その予想は見事に外れ、父も同じような経験を数回していたことが分かったのです。

  • 決まって家の裏の空き地であったこと
  • 家で気配を感じるときは決まって1人でいる時であること
  • 時間帯によっては青白いオーラの塊のようなものも見える
  • みんなに話すと怖がるし気のせいだと思って黙っていたこと

家族皆がこんな体験をしていたのそ、その時初めて知ったのでした。

詳細を知るために神社へ

私が話を切り出したことで決心がついたのか父は親戚に相談し、とある神社の神主さんを紹介され、その方は普段から「土地とそこに住む人の相性などを視ている」とのことでした。

私は幽霊やオーラといったたぐいのものは一切信じていません。天国や地獄の存在も信じていませんから、人や動物が亡くなっても、「天国に行く」等考えたこともありません。ただし今回は話が別、実際に経験してしまい、それが私だけに限った話ではない・・・「信じる」「信じない」はひとまず置いておいて、藁にもすがる気持ちで話を聞いてみようと紹介された神社に赴いたのです。

挨拶もそこそこに、神主さんから家の住所を書くように指示され、その住所を見た瞬間に、神主さんが次のようなことを話し始めます。
家の建っている場所がもともと城下町だった、そこで昔戦があって、そこで亡くなった侍がまだ成仏できずに残っている。
今日話をしに来たのは、何か見てしまったか気配を感じる。

この時の衝撃を超える出来事に、10年以上たった今もまだ出会えていません。それほどに私にとって衝撃を与える事でした。

話は戻して、神主さんは話を続けます。
家に帰ったら、日本酒を家の周りの四隅にかけなさい、その際に「成仏してください」「家を守ってください」と思いながらかけること、そうすればその侍たちは家や土地を守ってくれる・・・悪いものではないから怖がる必要はない。

この話を聞き、帰宅後に早速父と家の周りに日本酒をかけに行き、そのたびに手を合わせて家を守ってくれるようお願いしたのでした。

その後の話

あれから10年以上たちますが、もう何かの気配を感じたり、何かを見たりすることはなくなりました。
後から調べてみたのですが、この土地で小競り合いが絶えず起こっていた時期があったようです。おそらく、その時に小競り合いや戦によって多くの人々が亡くなったのでしょう。

この話は今でも「怖かったけど今では守り主として守ってくれてるから…」と若干笑い話にもなっています。はっきり「幽霊を見た!!」というわけではないのですが、不思議な体験です。

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