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陸上自衛官、前期教育の生活

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皆さんは自衛隊と聞くとどんなイメージを抱くでしょうか?
訓練が厳しい、常に集団行動、アイロンがけが凄いと言ったことは聞いたことならあるでしょうか?
そんな新隊員の前期教育で印象に残っていることをお話したいと思います。

目次

陸上自衛隊に入隊してまずやることは?

入隊式までの間、新隊員は装備品の受領や裁縫、身体検査、基本教練と一番忙しく、自衛官として最低限必要なことを教えられます。
つまり、入隊式までに最低限のことを教えてもらえる訳です。
忙しすぎて何をやったか全て覚えている人はあまりいないでしょう。

入隊式後は

入隊式が終わると浮ついた心が引き締まる一大イベントがあります。
それは、武器授与式です。

区隊長などから「(銃番号)銃!」と言われて突き出された銃をしっかりと握り、復唱してひったくるように銃を受け取ります。
この瞬間は決して忘れることの出来ない瞬間の一つです。

人を殺す為のものがこれほど重いということを初めて知る瞬間であり、国防ということを意識する瞬間だからです。
私を初めとする全員が、手の震えが止まらず強く小銃を握りしめていたことをよく覚えています。

訓練について

訓練と聞くと銃を持って走り回るような戦闘訓練を考える方もいらっしゃいますが、実は半分以上が座学です。

勉強嫌いの人でも国際法や自衛隊法といった必要な知識を覚えます。
実戦的なものでは自動車学校で学ぶ様な応急手当から銃の分解結合方法、体力作り、普通科が行うのと同じ様な戦闘訓練など自衛官として必要な知識を学んでいきます。

中でも実弾射撃は一番印象に残っています。
引き金を引くだけで人を殺せるというのを実感するとともに怖いという感情もあり複雑な気持ちでした。

同期の絆について

教育期間中は全て集団行動ですから同期は運命共同体です。
食事も風呂も移動も怒られるのも全て一緒です。

同期と信頼関係を築き、助け合うことの大切さを学び、気づいた時には入隊時よりも強固な絆結ばれます。
この絆は例え自衛隊を辞めても一生絶えることは無いので今でも大切にしているものの一つです。

もう一つは、前期教育が終わる時です。
別れのときになって助教の優しさを知り、辛かった思い出は全て最高の思い出に変わり、男達の誰もが号泣する汚い絵面でも綺麗に見える不思議な空間が生まれます。

それでも、人生で何度もない最高の瞬間でした。
学校の卒業式とは比べ物にならない感動を味わえるのは自衛官一番の贅沢だと私は今でも思います。

元自衛官から皆さんへ

毎日が苦痛ならば逃げてもいいと思います。
逃げてからどうするかが重要です。

ただ立ち尽くすのか、勇気を持って一歩踏み出すかというのは大きな違いです。
挑戦という言葉を忘れないでください。

私は、挑戦し失敗と成功を繰り返して成長するのが人だと自衛隊で学びました。
どうか、皆さんが人生最高の瞬間出会えますように。

 

通りすがりの元通信兵
陸上自衛隊通信科隊員として勤務後退職。
最近感動したことは、皆が涙するレンジャー隊員の帰還式。

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