Li-Poバッテリーは小型で軽量、高電圧(1セル3.7V)の高性能バッテリーなので、電動ガンで使われることが多くなっています。
メリットがある半面、充電や保管方法など気をつける必要があります。
十分注意して正しく使えば決して危険なバッテリーではありません。
使い方を説明しますので一緒に考えてみましょう。
Li-Poバッテリーのメリットとは
・小型、軽量なのに電池容量が多く、ハイパワーなので、サイクル上やトリガーレスポンスの向上する。
・メモリー効果がないので継ぎ足し充電ができて、放電などの手間が要らない。
・ニッケル水素と比べて、低温下でも安定して使用できる。
・自然放電があまりない。
・他のバッテリー比べて安価。
リポを使い始めると便利すぎてニッケル水素が使いづらく感じるほどです。

Li-Poバッテリーはなぜ膨らむか
ニッケルバッテリーと違い、電解質に可燃性の有機溶剤を含んでいるために、主に過充電、過放電、または使用時の衝撃や保管時の温度によって、電解質の酸化や構造の破壊が置きて有機溶剤が気化して膨らむようです。
そもそも使われている有機溶剤は科学的に不安定な物質であるという話も聞きます。
専門的な知識がある訳ではありませんので正しい説明とは言えない場合がありますが、膨らんだという事は、溶媒が減少してバッテリーとしての性能が低下しているのとバッテリーに異常があるのには間違いありません。

どこまでが大丈夫か?というと、若干の膨らみは大丈夫という意見もありますが、膨らんだ時点で爆発・炎上の危険性があるということを理解してください。
できればすぐに使用を中止し、廃棄した方が良いでしょう。
リポバッテリーの購入方法
初めて購入する方は、専門店でアドバイスをうけて、国内メーカーが販売しているバッテリーを購入するようにしましょう。
ネットなどで安価で中国製品が購入する事ができますが、製造管理に問題がある場合があり、極端に寿命が短かったり使わないのに膨らむ事があります。
バッテリー、充電器、リポバッグを同時に購入するのと、バッテリーの状態をチックするのに便利なバランスチェッカーも購入するのをお薦めします。

リポバッテリーの使用方法
過充電に注意事項
エアガンやラジコンなどのメジャーな国内メーカーの専用充電器を正しい使用方法でつかいましょう。
謝ってリポ専用以外の充電器は間違っても使わないように注意しましょう。

また中華の安価な充電器は物によっては、充電時に電圧の制御が上手くできてなかったり、回路やプログラムの設計の甘さから徐々におかしくなっていき、充電するだけでバッテリーが膨れてしまう事があるようです。
初めて購入する場合は、販売店で相談するのをお勧めします。

過放電に注意事項
過放電状態にするとバッテリーが壊れて使えなくなります。
サイクルが落ちたと感じたら、使用を止めて新しいバッテリーと交換しましょう。
初めての方や自信がない方はカットオフ回路を使ってみてはいかがでしょうか?
カットオフ回路とは、バッテリー電圧が低下した時、モーターへの送電を自動で停止します。
バッテリーと接続コネクターの間に接続するだけで、特別な技術がなくても簡単に使えますが、銃のバッテリースペースが狭い場合は工夫が必要になります。

充電中の注意事項
充電時はバッテリーを銃本体から取り外して、万が一発火しても安全な場所で行ってください。
リポバッグの中にいれた状態でも良いのですが、バッテリーが見えないと膨らんだり異変があったときに気がつかないケースがありますので、まわりに燃えやすいものの無い場所で、燃えにくい物の上に置いて充電しましょう。
充電が終わったらバッテリーを充電器から取り外してください。
輸送や保管の方法
フィールド等への移動時はリポバックにバッテリーだけ入れて輸送してください。
工具箱に工具などや硬い物と一緒に入れて運ぶと、接触して皮膜が破れて発火する恐れがあります。

自宅での保管時は、燃えにくいケースに入れて保管してください。
高温に弱いので車の中での保管は絶対に避けてください。室内でも直射日光を避けてなる涼しい場所に保管しましょう。
ちなみに私はリポバックに入れた状態でアモ缶に入れて保管しています。

アモ缶はまず安全ですし、見た目もカッコイイです。

運用方法
まずサバゲで使う前日ぐらいまでに充電をします、この時バッテリーチェッカーでコンディションを確認するとバッテリーの状態が分かるのでお薦めします。
サバゲ使用後は、使ったそのままでも2週間ぐらい放っておいても大丈夫ですが、できればバッテリーチェッカーで状態を確認して、2週間以上使用しない場合はバッテリー容量の50~60%、3.7~3.9Vの状態で保管するほうがバッテリーを痛めません。
バッテリーチャージャーによっては、保管充電モードがあるタイプがありますので、面倒に思う方にはそちらをお薦めします。
バッテリーの寿命はバランス充電を行いコンディションに気をつけて使った場合、充電回数に関しては断定できませんが、1年~2年ぐらいと考えてください。
物理的には、バッテリーチェッカーで確認して、電圧バランスの崩れや、充電量の許容量が少ない場合が寿命となります。
特に異常に膨らんでいたり、皮膜などに物理的な損傷がある場合はすぐに廃棄したほうが良いでしょう。
使用時の注意
ストックインなどバッテリーサイズに対してケースが大きい場合、衝撃緩衝材やウレタンを利用してバッテリーが内部で跳てバッテリーにダメージを与えない工夫が必要です。

廃棄する方法
捨てるときには、1Lにつき約50gの食塩を溶かした水に数日つけて、完全に放電した状態で廃棄します。
燃えないゴミとして廃棄しますが、自治体によってルールが異なりますので確認してから廃棄してください。
スーパーや百均などで、使い捨てのプラ容器を購入して、出力コネクターをカットして投入します。コネクターは片方毎にカットしないとショートします。

NEOX のhiro様からのコメント
Lipoバッテリーが膨らむ一番の原因は、過放電(撃ち過ぎ)です。
より長くお使い頂くには、表示容量の80%程度の弾数で充電(例:1800mAhの場合1440発程度)また、記載頂いております様に、満充電状態での保管も膨らむ原因となります。
Lipoバッテリーは7.4Vの物で2枚のセル11.1Vの物では3枚のセルで構成されておりますが、使用致しますと放電されやすいセルとされにくいセルが構造上あり、セル毎の残量にバラつきが出ます。
このバラつきを毎回の充電時にきちんと差額を最小化して頂くと、結果バッテリーの寿命を延ばす事が可能となります。
危険性としましては、鋭利な物で刺したり、押し潰したりしなければ、簡単には発煙・発火には至る事はございません。
思った事を何でも!ネガティブOK!