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「ロング・ロード・ホーム」アメリカ史上最悪の救出作戦のドキュメンタリー

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これは8話完結のドキュメンタリー・ドラマです。
アメリカのABCニュースのベテラン記者マーシャ・ラダッツが書いたノンフィクションを映像化したものです。
2017年にアメリカのナショナル・ジオグラフィック・チャンネルが制作しました。

このドラマは、2004年4月4日にバグダッドの貧困地区であるサドル・シティで実際に起こった「ブラック・サンデー」、アメリカ軍とイラク武装勢力の武力衝突事件から始まります。イラクに赴任したばかりの若い戦闘経験なしの兵士だけの米陸軍第1騎兵師団の小隊が、水道工事の護衛の後、急にシーア派の民兵組織であるマフディ軍によって襲撃を受けたのです。

ドラマによれば、兵士たちは戦闘のためにイラクへ来たのではなくて、イラク復興の手伝いのために来たことがわかるのですが、それがいきなり武装勢力によって襲撃される恐怖、先頭の車両は逃げ切っても武器の装備のない仲間のために戻る勇気、そして建物に逃げ込み重傷の仲間を介抱する様子、本部は応援を派遣しようにも位置がわからない焦り、そしてアメリカでの家族の様子などが描き出されているのです。

まさに手に汗握る臨場感、戦闘体験のない若い兵士への強い共感性などは、実際に起こった事件を元にしたドキュメンタリー・ドラマならではだと思います。

実際のイラクでは、この事件をきっかけにして「ファルージャの戦闘」など、イラク各地でアメリカ軍と武装勢力との戦闘が起こるようになりました。
当時はイラク進攻から1年余り経っていて復興支援へと移行していたはずなのに、イラク戦争は泥沼化していったのですね。
そしてこのドラマの原作者は、現役の大物女性記者です。

ホワイトハウスやペンタゴン担当を務め、イラクなどの現地取材も何度も行く行動派で、大事件が起こるとものすごく真剣な悲しそうな表情でリポートしていますが、もちろん現地の責任者から基地の家族まで、色々な情報源をインタビューしての証言が盛り込まれているのは間違いないことでしょう。

その彼女が集めた資料や写真を生かして脚本を作って映像化したのは、ドキュメンタリーや戦争物のベテランである、ミッコ・アランやマイク・メダヴォイと言った製作者です。
これはミリタリーファン必見のドラマだと思う次第でございます。

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Long Road Home © National Geographic. 

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