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キリスト聖遺物「ロンギヌスの槍」の謎

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その槍を手にした者は世界を支配する。ヒトラーを虜にした聖槍伝説とは?

目次

槍の魔力に取り憑かれた男たち

キリスト伝承のひとつ、ロンギヌスの槍。「神殺しの槍」、または人類の運命を握る「運命の槍」とも呼ばれる。磔刑に処されたキリストの死を確認するため、兵士がその脇腹を刺したとされる聖槍だ。

製作者はアダムの7代目の子孫、鍛冶屋のトバルカイン。鉄鉱石を探してアララト山をさまよっていた時、天から降ってきた金属の塊で作ったと伝えられる。槍はキリストを貫いた聖遺物とされ、いつしか「持ち主に世界を統べる力を与え、失えば破滅をもたらす」という伝承が生まれた。

Derick Baegert [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由

この槍が歴史の表舞台に登場するのは4世紀頃。槍を発見したローマ帝国のコンスタンティヌスは戦に連勝して皇帝に上りつめ、キリスト教を公認した。8世紀にはカール大帝の手に渡る。

大帝は47回の戦争に勝利して西ヨーロッパを支配するが、槍を失い死去する。赤ひげ王・フリードリヒ1世は川を渡るさいに槍を落とし溺死した。19世紀に入るとナポレオンが聖槍に興味を示す。ナポレオンの手が伸びる前に槍はウィーンへ移される。オーストリア皇帝フランツ2世は聖槍をハプスブルク家の家宝として宝物館におさめた。

■ホーフブルク宮殿が所蔵する「聖槍」
Weltliche_Schatzkammer_Wien_(180)-3.jpg: *Weltliche_Schatzkammer_Wien_(180).JPG: Gryffindorderivative work: Saibo (Δ) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

この頃、美術学校を志望していた若きヒトラーは、宝物館で聖槍の霊感を受け、世界制覇の野望を抱く。26年後、オーストリアを併合したヒトラーは、第三帝国の名のもとにロンギヌスの槍を略奪した。ヒトラーが自決したのは、それから7年後。米軍が聖槍を奪還した80分後のことだった。

槍の製作者は日本人の刀匠?

現在、ロンギヌスの槍と伝えられるものは数本存在する。全てを贋作とみなす意見もある。
ヒトラーが所有した槍はウィーンのホーフブルグ宮殿にあるものをさすが、これも偽物で本物は米軍に回収される前に別の場所へ移されたとする説がある。戦後、ドイツ中の金属細工師を集めて槍の真贋が調査されたが、複製を作った者はいなかった。

製作者を日本人とする説である。日本に駐在経験のあるナチスの外交顧問カール・ハウスホーファーがレプリカの製作者として日本人の刀鍛冶を推薦した。

■ カール・ハウスホーファー
Friedrich V. Hauser (d. 1921) [Public domain], via Wikimedia Commons

一方、本物の聖槍はいったん南極大陸の洞窟に隠匿された後、1979年にハルトマン大佐と聖槍の騎士団によって回収され、再びドイツに持ち帰られた。本物のロンギヌスの槍は今もドイツにあり、聖槍の騎士団によって守護されているという。

この回収プロジェクトとの因果関係は不明だが、終戦直後、米海軍が南極大陸に兵士4000人、軍艦13隻もの大部隊を送り込み、不可解な「ハイジャンプ作戦」を展開している。大規模な軍事力を投入して調査する必要のあるものが南極大陸に存在したということだろう。

錆びることなく、鈍ることなく、破られることのない聖なる槍。
世界を統べる力を持つだけに、争いの根源にもなりうる諸刃の剣。それゆえに世界のどこかで秘匿され続けているのか、あるいは歴史の陰で今も争奪戦が繰り広げられているのか。真相は闇の中だ。

※画像はイメージです。

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