長野県のラブホテル街、今でも有名な廃墟ホテルがあります。
19歳の時、夏休みという事もあって同級生数名があつまり、暇つぶしというか、興味本位に心霊スポットを回っていたのでした。ある晩、その有名な廃墟ホテルへ向かうことに。
ホテルに侵入
到着すると周りにあるホテルは営業しており装飾が賑やかだったのですが、そのホテルだけが暗闇に包まれ、異様な雰囲気をしていたのをハッキリと覚えています。
中に入った瞬間、外とは少し違う空気と共に同級生の一人が足の痛みを周りに訴え始めましたが、私たちは気のせいと笑いとばし、気にせず一つ一つの部屋を散策していきました。
どの部屋からだったかは解りませんが、あるとき、ふと背後から何か気配を感じ始め、段々と全員が感じるほど空気が重くなります。
最後の部屋に到着し、トビラを開けようとした瞬間、ガチャっと向こう側から空いたのです。
トビラの向こうは他の部屋とは違った雰囲気で、一歩踏み入れた瞬間、私は記憶が無くなりました。
私に起きた事
ここからは友人から聞いた話ですが、ホテルを一回りし終えて外に出ると、先程の最後の部屋の窓をを眺め、「行かなきゃ・・・行かなきゃ・・・」と呟きながら戻ろうとしていたそうです。そんな私を無理矢理車に乗せ、近くのコンビニまでたどり着いた時、ようやく私の意識が戻ってきたのですが、どのようにコンビニにたどり着いたのか、はっきりと覚えていません。
家に帰ると足に赤い手形が付いていて、怖くなりながらも記憶が無くなった時に何が起きたのか知りたい事もあって、その部分の写真に撮って友人に送りつけると、そんなところは誰も掴んでいないという返事が来たのでした。
不思議なのは、次の日になると送信履歴もデータフォルダからも写真は消え、それは私だけではなく、送った友人全てがそうだったのです。
そこから何日か、あの奥の部屋で女性が殺害され、苦しそうに助けを求める夢を何度もみて、毎晩うなされました。
どうしても気になって
どうしても気になって、後日、霊感の強い友人と一緒に同じホテルに向かったのです。
その日、特になにも起こらなかったのですが、やはり背後からの気配が気になりました。友人を怖がらせるつもりは無かったので気配の事は黙っていたのですが、霊感の強い友人が言うには・・・
「部屋にとどまっている状態ではないね。ずっと後ろから付いてきてる。あと奥の部屋で殺人があったのかもしれない。女性の霊が寂しそうにしている。」と。
私は今まで霊感を感じたことが無かったので驚きました。意外にも恐怖心よりも、成仏してあちらの世界で幸せにして頂きたい。そう願いました。
※画像はイメージです。
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