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色褪せぬ歴史的大作「マクロス」シリーズ!40周年を迎え「始まり」を振り返る!

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「超時空要塞マクロス」シリーズと言えば、近年も新シリーズや劇場版が公開され、シリーズ第1作が放映開始されて40周年というアニバーサリーを迎え、今なお絶大な人気を誇る日本発アニメーション作品の代名詞と言える作品です。

その知名度故に今更「紹介」というのも気が引けるものではありますが、40年という長期に渡る(筆者も生まれる前です!)人気を生み出す・・・文字通りの「長い航海に漕ぎ出した第一歩」となった第1作「超時空要塞マクロス」から改めて知ってもらいたい思いを込めてお送り致します!

目次

40年の歴史を開いた「超時空要塞マクロス」の幕開けとは!

「超時空要塞マクロス」・・・そのタイトルを一見しても、無限に拡がる大宇宙を相手に人類が意気軒昂と漕ぎ出した世界を思い浮かべるものと言えるのではないでしょうか?

後年ラインナップされた「マクロスF」等はその通り、宇宙に漕ぎ出した移民船団の一つ「マクロス・フロンティア」を舞台としており、近年ではそのイメージを実際に語られた物語が補強したと言えます。
しかし、発端となった物語である「超時空要塞マクロス」ではそうしたイメージとは「かなりかけ離れた」物語として始まります。

発端は西暦1999年・・・今や昔となってしまった「かの大予言」の年。謎の巨大物体が地球外より突如飛来、太平洋上に落着した事からこの「混迷の物語」は幕を開けます。
謎の飛来物は出自不明の超技術によって形作られた巨大宇宙船である事が判明すると、人類はその技術を元に宇宙への進出を加速させるべく「宇宙戦艦マクロス」としてその研究と修復に向かって行きます。
ところがそのあまりに強大な技術を前にして主導権争いが始まり旧来の政治体制が崩壊、ようやく「統一政府」という意思統一が図られる事でマクロスが完成する・・・という10年の歳月を経て「進水式」の日を迎えます。

この物語冒頭から波乱に満ち溢れた展開は、「マクロスの起動」実際には停止していたものの「再」起動によって更なる波乱へ導かれるようになだれ込んで行くのです。

ゼントラーディとのファーストコンタクト

時を同じくしてこの「落着」した戦艦の行方を追い求めていた勢力「ゼントラーディ」が、その「再起動」を感知し接近した所、マクロスの主砲が「発射」し、ここに「人類」と「ゼントラーディ」が最悪のファーストコンタクトを果たす事となりました。
劇中で初代マクロス館長「ブルーノ・J・グローバル」は一言「ブービートラップ」とつぶやくのですが、そういう事なのでしょう。

「ゼントラーディ」は、目下戦争中であった敵勢力「監察軍」の策動を探る為の派兵であった事からこれを「予想通り」としつつも、種族の存在意義として戦争しか知らない在り方から、さして戦果を挙げられない攻撃を不審と見て、目標を「マクロスの拿捕」へと絞る事となります。

当初段階で完全に制空権を握られており、宇宙からの砲撃で地上を殲滅出来るだけの戦力を持っていた敵を前にして正に「九死に一生」を得た地球勢力ではあったのですが、その代償としてマクロスは「何故か」追い回される事となってしまい、状況は更に混沌としていきます。

伝説の始まりはオンボロとポンコツ?

追撃を振り切らんと浮上に用いた「オーバーテクノロジー由来」の重力制御式航行システムはまるでコメディのようにシステム「だけ」が艦をぶち抜いて飛び去り、その後何とか通常推力で航行可能となるも、逃げ道を完全に塞がれている中で最後の手段として「地表すれすれでのフォールド航行」。
時空を断裂させ、任意の座標へ移動とされる亜空間航法で月の裏側へ退避しようとするも機関が暴走、マクロスの出港地となった島諸共に冥王星近縁系まで飛び去ってしまうという途方も無い展開に陥って行くのでした。

更に驚くべきは「マクロス」シリーズの代名詞たる「変型」その片割れである「マクロス(艦)」の変型が、この「事故の果てに急造されたもの」であったという事に尽きるでしょう。
後のシリーズにおいては戦いの帰趨を定める「伝説的必殺技」ともなった一撃は、結果的に正しく「必殺」の一撃とはなったものの、その由来とは故障した機能を繋ぎ合せて導き出した「背水の陣」であったという物語が秘められていたというものでした。

こうして「事故に次ぐ事故で以て済し崩しに展開していく物語」こそは「マクロス」シリーズの「物語」を構成していく「様式美」となっていくもので、その幕開けとなった「始まりの物語」は正にオンボロとポンコツが雪崩のように展開していくのが、第一作「超時空要塞マクロス」の展開です。

緻密に組み立てられた「変型」こそは波乱だらけの物語構成にも通ず!

劇中においても「借り物の技術では」と皮肉だらけの苦笑で以て語られる事もあった「マクロス」のオーバーテクノロジーでしたが、他方劇中での「変型メカ」を象徴する「もう一つの主役」とも言えるのが「VF型戦闘機…バルキリー」の存在です。

第一作から連綿と受け継がれる事となったこの戦闘機、多機能遊弋形態「ガウォーク」、敵対するのが巨人であるという事を見越して設計された人型形態「バトロイド」の三態を巧みに組み合わせた、現実における「マルチロール機」の更に先を行くような多機能メカは、現在に至るも多くのファンを魅了して止まない「変形メカ」の金字塔と言える存在になっています。

特に第一作での存在感は、時代的に総セル画・・・即ち「手描き」での表現が全てであった時代にも関わらず、非常にスムーズでありながら違和感を感じさせないシンプルな動きで見事に変型して見せる姿を何度も見せてくれるものとなっています。
これこそ「マクロスシリーズ」の原作者にして、変型メカデザインの巨匠「河森正治」氏の手に拠る「不自然にならない変型」の原点にして傑作の一つであると言えるものでしょう。

中抜きシーンでの荒い作画で動きながら変型するシーンでも、緻密に描かれた姿でも違和感無く変型して見せ、納得させる形状は凄まじいの一言に尽きるものであって、第一作はバルキリーの姿を追うだけでも存分に楽しめると言って過言ではないと言えるものかもしれません。

この「河森正治」氏が見せたこだわりのデザインは、物語構造においてもある種の共通性を認める事が出来るのではないかと思わせる部分があります。「事故に次ぐ事故で以て済し崩しに展開する」という物語の作り方こそは、この「スムーズな変型」のように緻密な設計があればこそ…事件が二転三転するとも物語が「変型」していくように展開する様とも見え、戦闘機のマニューバが如き右往左往する激しい展開を見せてもちゃんと戻って来られるという「安心感」のようなものを持って見る事が出来る作りとなっているのです。

これは後年「展開」していく「マクロスシリーズ」においても受け継がれた制作哲学のようなものに通じるともされていると言われています。

愛 覚えていますか

「マクロス」のタイトルを冠した各作品は「歴史」のように明確な時系列で以て語られるのではなく、例えば「マクロスシリーズ」の存在を不動のものとした劇場版である「愛 覚えていますか」は、一種の作中劇、登場人物であるアイドル歌手「リン・ミンメイ」の人気を背景として作られた「ドキュメンタリータッチのフィクション映画」という意図で作られたものとされています。

故にその語られる事象について大なり小なり「演出」や「作り手の都合」といった「解釈」が為される作りになっている・・・という面白さが隠されており、それでいて「超時空要塞マクロス」という作品性を損ねる事の無いものに仕上がったという「物語」が語られているのです。

かくてこの第一作「超時空要塞マクロス」からいよいよ40周年というアニバーサリーを迎え、最新シリーズである「マクロスΔ」の劇場版や、第一作へ向けたオマージュ色を色濃く感じさせながらも向上した映像技術によって圧倒的に昇華された「マクロスF」のリメイク版も劇場公開されるなど、その勢いが更に増している「マクロスシリーズ」ならばこそ、次の展開を見定める前に過去作品を改めて見返して見る最高のタイミングが訪れているのではないかと思う次第です。

バンダイビジュアル
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某機動戦士はSDから入り、マクロスは更にそのコンパチシリーズから迷い込んだオタク人生裏街道な人間ですが、それでも楽しくやってます。入口が邪道でも興味を持って深みにはまれば楽しめないものはない、はず!

(C) 1982 ビックウエスト

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