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満州裏社会の王大地を駆ける!骨太ノワール「満州アヘンスクワッド」

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いろいろな作品の名前を挙げるまでもなく、「悪」の魅力を描いた作品は多い。現実世界ではいけない事でも、フィクションの世界で想像を膨らませハラハラドキドキしたいのは人のサガ。

今回紹介する漫画「満州アヘンスクワッド」(漫画 : 鹿子 原作 : 門馬司)もまた、運命のいたづらで「麻薬密売」に手を染め、図らずも裏社会でのし上がっていく青年が主人公のハードボイルド歴史ロマンだ。発売以来じわじわと注目を集めているこちらの作品。一体どんな見どころがあるのか。その魅力に迫ってみよう。

目次

舞台は満州!武器はアヘン!闇の力でのし上がれ!

1930年代の満州を舞台に、のちに闇社会の王となる青年の活躍を描く漫画「満州アヘンスクワッド」。まずは大まかなあらすじをチェックしてみよう。ストーリーは主人公、日方勇が家族とともに満州に渡り、戦地で片目を失いながらも苦難にめげずたくましく暮らしているところからスタート。

貧しいながらもたくましく日々を過ごしていた勇たち一家だったが、ある日一家の中心であった母が病に倒れ、経済的にも心理的にも追い詰められてしまう。そんな勇の目の前に現れたのは、開墾地の奥深くに隠された一面のケシ畑だった・・・。

・・・というのが本作のざっくりとしたあらすじだ。結果、勇は持ち前の植物学の知識を使って発見したケシ畑からアヘンを生成。飛び込んだマフィアの巣で出会ったヒロイン麗華の力を得て、己の知識を腕を武器に自分と家族を守るべくアヘン密売に手を染めていくことになる。

こう書くと重めの犯罪モノと思われるかもしれないが、漫画自体は思ったよりエンタメに振れており、読みごたえはありつつもそこまで腹にたまる仕上がりではない。次々登場する“濃い”キャラクターたちの活躍もあいまって、ハードな描写もありつつ意外とさらっと読める。重いテーマを扱いつつもエンタメとして楽しめるバランスのよい漫画と言えそうだ。

闇の力を手に入れた主人公の行く末は・・・彼を取り巻く濃すぎるサブキャラにも注目!

家族と自分を守るため、いけないとはわかりつつアヘン密売に手を染めてしまった勇。相棒の麗華のサポートを受けながら、さらにアヘンの販路を拡大していく。家族を守るための金と力を手に入れはじめた勇。しかし当然ながら勇の行く手を阻む者たちもどんどん出現していく。勇のアヘン密売に感づき、執拗に彼を追う軍人長谷川や、勇たちに縄張りを荒らされ、刺客を放つ大物マフィア杜月笙など、勇たちの前に立ちはだかるキャラはまさにくせ者ぞろい。

特にマフィアのボス杜月笙はヒロイン麗華との因縁もあり、みどころの多いキャラだ。味方側のキャラだけではなく敵キャラのクセの強さも漫画の魅力のひとつ。勇たちの悪の道はまだ序盤。始まったばかりだ。これからさらに敵も味方も魅力的な登場人物が増えていくことだろう。

バランスのよいエンタメ作品

アヘン密売というともすれば重くなるであろうダーティーなモチーフを使いながら、アクションやクセの強い敵キャラを盛り込み、バランスのよいエンタメ作品として仕上げた漫画「満州アヘンスクワッド」。

現在刊行されている単行本を読むだけでも、なかなか濃密な展開が繰り広げられているが、間違いなく今後はさらに盛り上がる展開が待っているだろう。気になった人はぜひ自分の目で確かめてほしい。

著:鹿子, 著:門馬司
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満州アヘンスクワッド (C) 原作:門馬 司 漫画:鹿子 講談社

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