名作?異色作?異形の美少女ミリタリーSF「終末のマリステラ」

『新世紀エヴァンゲリオン』や『進撃の巨人』など、異形の存在と人類の戦いを描いたには名作が多い。未知の存在との遭遇や人類との攻防は人々をひきつけてやまないテーマなのだろう。今回取り上げる『終末のマリステラ』(著 高野千春)も、人類と海洋類と呼ばれる異形との戦いを描いた作品だ。残念ながら有名作品と比べて知名度はさほど高くないこの作品。一体どんな作品なのだろうか?今回はその魅力に迫ってみたいと思う。

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天使のハードな戦争『終末のマリステラ』はここが見どころ

今回紹介する『終末のマリステラ』は高野千春によるミリタリーSF漫画。遠い未来、空から降ってくる異形の存在「海洋類」と彼らに対抗できる唯一の人類である少女たち、「天使」の死闘を描いた作品だ。主人公ラキアを含め「天使」たちはその名の通り天使の羽根と光輪を持ち、空から襲ってくる海洋類と空中を飛びながら戦う。こう書くとまるでお伽話のようだが、その描写に甘さは無い。

「天使」達のトレードマークである羽根や光輪は特殊なアンプルを打って起動させるし、使う武器は剣や魔法のステッキではなくアサルトライフル。しかも空挺部隊のようにヘリから飛び降りて異形の敵と戦うのである。その様はさながらハードなSF戦争映画そのものだ。また天使たちの使用する武器やメカも綿密に描き分けられており、作者のこだわりが光る。ミリオタなら「おっ」と思う人も多いだろう。そして既存の萌えミリ作品とは一味違う、天使たちの泥臭い戦いぶりにも注目だ。

主人公たちの「ゆるさ」のないハードな戦闘シーンに引き込まれることは間違いないだろう。『終末のマリステラ』はファンタジーなギミックと美少女、そしてメカやミリタリーなど盛りだくさんの見どころが詰まった作品なのである。

戦闘だけじゃない?!天使たちが戦う世界の謎にも注目

ご覧のように様々な要素が詰まった『終末のマリステラ』だが、SF作品には欠かせない世界にまつわる謎も作中ふんだんに散りばめられている。舞台は発展しすぎた文明が滅びかけた世界。そんな世界を取り囲む「情報の海」と呼ばれる不可解な空間から現れる謎に満ちた敵「海洋類」。彼らは一体何者なのか。また神秘の存在「ケルビム」からもたらされるアイテム「ビスマス」など、本作には考察好きのオタク心を惹きつける設定がたくさん登場する。

加えて戦場に消えたラキアの親友の行方、ラキアを蝕む「天使病」の存在など、物語の本筋に関わる謎からも目が離せない。バラバラに提示される謎や用語から、作品世界の形を推理してみるのも面白いだろう。またコアな用語の元ネタを探ってみても新たな発見があるかもしれない。正直なところやや難解な世界観を持つ本作だが、こうした作品に難解な世界観はつきもの。

我こそはという考察好きは謎解きに挑戦してみてはいかがだろうか?

今回紹介した『終末のマリステラ』は全四巻。すでに完結済みだ。
遠い未来、謎に満ちた世界での天使たちの戦い。少し難しい作品だが、読む価値はある。気になった人はぜひチャレンジしてみてほしい。

(C) 終末のマリステラ 高野千春 コミックフラッパー/KADOKAWA

 

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