さて今日は志向を変えて、筆者が出会った人の色々なミリタリーなお国事情でのエピソードを紹介していきたいと思います。
今回紹介するエピソードは、スイス人と国際結婚してスイス国籍を取得した、とある日本人女性の物語です。
とりあえず、この登場人物の女性を「私さん」と名付けておきます。
彼女は海外へと留学し、そこでスイス人の後に旦那さんとなる男性と知り合い、恋愛の末に彼と結婚をする事になりました。
スイスと国民皆兵制度
彼女は彼の国に移住する事を決め、国際結婚をする事を選びます。
その際にスイス国籍を取得するのですが、これがまた難しい内容のモノで、旦那さんと結婚しても簡単にスイス国籍を取得できなく、彼女は苦労しながらもスイス国籍を取得し、スイス人の日本人として生きる事を選んだのですが、彼女に待っていた試練はそれだけではなかったのです・・・
ミリタリー関係の趣味をお持ちの方は「国民皆兵制度」を知っていると思いますが、簡単に説明させていただきます。
まず軍事などで兵を徴用する徴兵制制度は、徴兵猶予が決められ、その任期を終えれば無事に除隊となります。国民皆兵は予備役の期間が長く、軍籍に入ったまま除隊しても一定年齢に達するまで、緊急時の予備役として出動しなければいけない義務のあるのが「国民皆兵制度」です。
スイスは歴史とお国柄、色々な国々の派閥争いに巻き込まれ第二次世界大戦ではドイツやフランス、イギリスなどの連合国の戦争に巻き込まれそうになりながらも中立を守り続けた国家でもあります。
冷戦においてもその立ち位置は厳しいものがありながらも、国土防衛の為に国民皆兵制度をしき、有事の際の武力を確保する為に、スイス国民は徴兵に参加すべきだと言う考えが当たり前でもありました。
無論それは女性も同じで、任意で女性は国民皆兵に参加、不参加を選ぶ事が出来き、この私さんもスイス国籍を取得していた為に国民皆兵制度に参加する事になるのですが、流石に軍人にはなれないと彼女は国民皆兵制度を拒絶してしまいます。
でもそれが悲劇に始まりとなってしまいます……
考え方のギャップ
旦那さんのお母さんこと、姑さんに
「なぜ、あなたは軍人にならないの!」
と、怒鳴られてしまい、
「あなたは旦那だけ戦わして、自分だけ逃げる気なの」
と、問い詰められてしまったのです。
お国柄、スイス国民ならば国民皆兵に制度に参加すべきとの考えが浸透しており、また彼女が嫁いだ当時は、あのカダフィ大佐がスイス人ビジネスマンを犯罪容疑者として拘留する事件が起き、緊張状態が走っていた時期でもありました。
もしかしてリビアが攻めてくるのではないのかと戦々恐々としており、彼女も国民皆兵に参加しろと言われ難儀したらしいです。
でも旦那さんが仲介に入り、彼女は参加せずに済んだのですが、姑さんとは折り合いが悪くなってしまい、それからの生活には苦労したとの事です。
またスイスでは当時、自宅にライフルや拳銃が置いてあり、また冷戦時の時代では自動小銃なども自宅にも置いてあったので、危険だからどこかに閉まって置こうと相談しましたが、旦那さんにはいざという時にすぐに取り出せるようにしておかなければいけないと主張し、苦労した事があったと聞きます。
そして・・・
その後、その女性はどうなったのかは不明なのですが、この話を聞いた時、スイスの国籍を取得する方法やまた結婚した相手は男性女性問わずに国民皆兵制度に参加するモノなのかと調べましたが、答えは未だに見つかってはいません。
実際にこの話が真実だったのかは今となっては解りませんが、国際気婚をする際は、その国のミリタリーなお国事情も察していた方がいいかもしれませんね。
※写真はイメージです。
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コメント一覧 (1件)
国は市民が守る 軍人はその技術スペシャリストに過ぎない。 イギリスでは 村や町に残ったは少年年寄りは 水道管に廃棄銃剣を溶接して ドイツ軍の上陸に備え 空襲に来た爆撃機からパラシュートで脱出したドイツ空軍パイロットを生け捕りにした。
軍隊に行かなかったらバカにされるとな スイスに住みたかったら 一生阻害されることを覚悟せよ。 ヨーロッパ人の常識わからん奴は ヨーロッパ人になろうと思うな 間抜け!!!!!