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強盗ともいわれたジョージ5世のメアリー・オブ・テック王妃

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イギリスの現エリザベス女王の祖母にあたる方ですが、色々な人間的な評判をご紹介しますね。

目次

メアリー・オブ・テック王妃

ジョージ5世はヴィクトリア女王の孫で、エドワード7世の次男、現エリザベス女王の祖父にあたる方です。
ロシア最後の皇帝ニコライ二世とそっくりなのは、母がデンマーク王女で姉妹の従兄弟どうしのためです。
兄のアルバート・ヴィクター王子についてはご紹介済みで、ジョージ5世の父エドワード7世は愛人が何人もいたことで知られていますが、ジョージ5世はなんと愛人が一人もいなくて家庭人だったということでも有名です。

このジョージ5世のメアリー王妃は、ヴィクトリア女王の従妹でイギリス王族の母とドイツのテック公との間に生まれ、経費が安いからとヨーロッパで生活。
メアリーの母メアリー・アデレードはおしゃべりで太っちょであまり評判の良い女性ではなかったようで、メアリーも王族であっても財産がないため、結婚相手に夢を抱くどころではなかったよう。
ところが、従妹たちに断られまくった王位継承者のアルバート・ヴィクター王子との縁談が起こり、ヴィクトリア女王にも気に入られて婚約→6週間後にアルバート・ヴィクター王子が肺炎で死去→アルバート・ヴィクター王子の弟のヨーク公ジョージと婚約、そして円満な結婚生活を送り5男1女をもうけました。

ジョージ5世

メアリーは夫のジョージ5世への内助の功で知られ、ジョージ5世は「ますますあなたへの愛が深まっていく」という手紙を送るなど、夫婦の間はとても良好だったようですが、メアリーは端っことはいえ王室の生まれで、かなり堅苦しく王室のしきたり遵守の人だったので子供たちは自分で育てずに乳母任せ。
長男エドワード8世は乳母に虐待されたせいもあって、年上の既婚女性に走るようになったそう。
もちろんメアリー王妃は厳格なしきたりにとらわれた方なので、シンプソン夫人と結婚して退位した息子を許さなかったということです。

その反面、次男のアルバート王子(のちのジョージ6世)がどうしてもこの人じゃなきゃ嫌だと言った女性に、スコットランドまで会いに行き、息子をささえてくれるのはこの人しかいないと説得したのが、のちのエリザベス王妃クィーン・マザーというエピソードもあります。

Bain News Service; edited by Fir0002, Public domain, via Wikimedia Commons

強盗

メアリー王妃と言えば、貴族の家を突然訪問しては、その家の家宝を見せてもらい、ほめまくってその貴族に「差し上げましょうか」と言わせるのが上手で、貴族は泣きながら家宝をメアリー王妃に持って帰られちゃうことで有名だったそうです。
これは「強盗の一歩手前のよう」とまで言われ、強気のさる貴族女性は例によって家宝をほめちぎるメアリー王妃を前に、「私も気に入っているんです」と言ってメアリー王妃がすごすごと空手で帰ったというのが武勇伝とされるほどでした。
またメアリー王妃は、あのロシアのロマノフ王家の人々の宝石(たしかデンマークのマリア皇太后所有)を取り上げてしまい、最近になって孫のエリザベス女王がその対価を払ったという話もあるんですよね。

そしてメアリー王妃といえば、蔦がお嫌いということで、第二次世界大戦中にボーフォート公爵家の城に疎開したとき、蔦に覆われた美しい館で有名なバドミントン・ハウスの蔦を全部召使いに刈らせたという話も有名です。
また、孫のエリザベス女王の家庭教師には、一生お金に困らないから算数よりも親戚付き合いで恥をかかないように歴史や系図を教えてくれるように言ったそう。

最後に

メアリー王妃の写真は、満艦飾のように宝石をつけたドレス姿、威厳のある老婦人と言う感じのものが多いですが、こういうエピソードを知るとなにか人間味を感じてしまう、失礼ながら今の若い王族よりずっと個性的で興味深いように思いますです。

featured image:Bain News Service; edited by Fir0002, Public domain, via Wikimedia Commons

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