明治生まれのじいちゃんのエピソードです。
ある夏の暑い日、じいちゃんが畑を耕しているとマムシをみつけました。
昔の人間なので「これは精力剤になるぞ!!」と思って、早速捕まえて粉にして毎日飲んでいたそうです。
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じいちゃんとマムシ
それからしばらくすると、高熱にうなされ何日も寝込んでしまったのでした。
病院にいってみると、お医者さんから「そんな変なものを飲んでいるから」と言われ、じいちゃんも納得はできなかったのですが飲むのをやめました。
良くなってめでたしめでたし、とはいきません。熱は一向に下がらず、じいちゃんは日に日に衰弱する一方。
それを見かねて、ばあちゃんが私の地域で「拝みさん」とよばれる、いわゆる霊媒師をつれてきました。
霊媒師が家に入るとすぐに「なんでココにマムシがいるのだ?」と聞いたそうです。
それを聞いた瞬間に、じいちゃんが殺して飲んだマムシに違いないと家族の皆が思い、そのエピソードを話すと、「やはり、ここにおるのは殺したマムシの連れ合いじゃ。」と話し出します。
「妻を殺されたらどう思う?」
「今寝込んでおるのは、殺したマムシの夫が恨んで、付いているからじゃ。」と告げたのでした。
マムシは絶対に殺さないで
霊媒師がじいちゃんについたマムシの妻の恨みを取り除くと、熱がだんだんと引いていき、数日後には長らく寝込んでいたのがまるで嘘のように元気に復活しました。
ですが、そのあとすぐにばあちゃんが体調悪いと言い出して、一週間もしないうちに亡くなってしまったのです。
それから我が家では、マムシをみても絶対に殺さないようになりました。
恨みを取り除いたようで、それでは気持ちが収まらなかったのでしょう。
※画像はイメージです。
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