今回は「ザ・コックピット」、「銀河鉄道999」、「宇宙戦艦ヤマト」などで有名な日本漫画会の御大である、あの松本零士先生の代表作の一つである、第二次世界大戦を舞台にした短編漫画作品集を紹介したいと思います。元々この作品は、1969年に週刊少年サンデーに不定期連載されていた「戦場まんが・シリーズ」から始まり、その後は同じ小学館で発売されていたビッグコミックオリジナルやプレイコミックで掲載されていた戦場を題材にした戦記漫画作品です。
作品の魅力
舞台となるのは第二次世界大戦のアフリカ戦線や太平洋戦争にヨーロッパの戦場など、各地で戦われた戦場を舞台に、そこで生きる兵士達の生き様が描かれ、松本先生が手掛ける、男の生き様などが、ただ熱く描かれた作品とも言えます。
特にこの作品の見どころは、兵器の描写にあります!
当時1969年にはインターネットは無く、資料も本屋や書籍が頼りだった時代。
そんな中で兵器の描写を精密に描き、戦車が動くシーンや、松本先生の神髄であるゼロ戦や戦闘機の飛行シーン等、随所に見どころがあります!
でも劇中の中には、やはり資料が不足していた為か、兵器考証が史実と差異があるなどありますが、それでも面白いものは面白いと保証ができます!
最大の見所といえば
何と言ってもこの「ザ・コクピット」の最大の見所となるのは、戦場に生きた兵士の生き様と戦場で戦い抜く兵士達のドラマ性に、この作品の見所があります!
死を厭わずに、己の信念の為に生きた、そんな熱き男達の生き様。国家の為ではなく、自分が人事る人の為や、生き抜く為の、己の信念の為に戦場に身を投じていく彼等の持つドラマが、実に目の離せない内容となっています。
オススメのタイトル
そんな作品の中でもお勧めのタイトルを紹介したいと思います。
まず最初に紹介したいのは「わが青春のアルカディア」
この作品のあらすじは以下の様になります。
第二次世界大戦後、かつてドイツ空軍のエースパイロットだった両目を失った老兵が一人、雨に打たれていました。
彼はある約束を守る為に、今日も一人でかつての戦友を待っています。
その戦友とは、その老兵がまだ、ドイツ空軍のパイロットとして第二次世界大戦を戦い抜いていた頃に遡ります。
激戦とかしていく空は、ドイツ空軍を疲弊させていき、戦線は後退の一途を辿っていました。
連合軍の攻勢の前に、懸命に戦い抜いていた若き老兵は、日本から来た技術士と出会い、空に対する憧れを共有する二人は意気投合し、若き老兵は日本技師を救うために、彼を戦闘機の後部へと乗せ、空を駆けていきます。
でも元々は一人乗りの戦闘機ゆえに、狭い機関部へと入り込む事になった日本技師を抱えたままで、彼は戦闘へと挑む事となるのでした。
はたして、二人の運命は──と、物語は続いていきます。
この作品は「わが青春のアルカディア」のワンシーンでアニメ化もされ、ザ・コクピットを語る上でも外せない名作とも言われています。
戦場の熱い生き様を感じたい方に、ぜひ読んでほしい戦記作品である松本零士先生の「ザ・コクピット」。
軍オタにおススメできる、最高のバイブルです!
(C) 松本零士 少年サンデー 小学館
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コメント一覧 (1件)
アニメ化された「成層圏気流」「音速雷撃隊」が好きであります。