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事実を知ると見方が変わる? ニュースでよく聞く隠語の意味とは

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ふだんテレビや新聞で見聞きするのに、いまいち抽象的でわかりにくい報道の隠語。
「わいせつな行為」「みだらな行為」「保護されました」「発見されました」「全身を強く打って死亡」といった言い回しにはそれぞれ意味があり、明確に使い分けられているのをご存知だろうか。ストレートな表現を避けているのは視聴者への配慮のほか、情報漏洩防止の狙いもありそうだ。

目次

「死因は心不全」という訃報をうのみにしてはいけない

著名人が死去した際、死因は心不全と報じられることある。もちろん実際に心不全だったケースもあるのだが、じつは「心不全」は隠語のひとつで、自殺や愛人宅での心臓発作など、事実の公表がはばかられる死に方をした故人が少なくない。また不審死・怪死といった原因不明の死も「心不全」とされるのがお約束。

筆者は「心不全」なる死因で逝った人を冒涜するつもりもなければ、遺族を中傷する気もない。人間をやっていれば自死も腹上死もあるだろう。考えてみれば、人間は例外なく最後に心臓が止まって死ぬのだから、全人類の死因は心不全といえるかもしれない。

「死去」と「死亡」、「遺体」と「死体」の違い

病死や老衰など自然の摂理で亡くなった場合は「死去」、事件や事故で亡くなった場合は「死亡」となる。
ただし、「死亡」と報じられるのは医師によって死亡が確認されてから。ではそれまではどう言うかというと、「意識不明」または「心肺停止」。「心肺停止状態で見つかり、まもなく死亡が確認されました」といったニュースを耳にしたことがある方もいるのではないだろうか。

「遺体」と「死体」の線引きは、身元が判明しているか、していないか。
「死体遺棄罪」「死体損壊罪」などの法律用語に「死体」を用いるのも特徴だ。

死亡のイメージ

行方不明者に関する言い回し

「保護されました」「無事保護されました」「発見されました」という三通りの表現は、行方不明者の発見時の状態を如実に物語っている。

「保護されました」は、心身に怪我やダメージなど何かしら異状がある状態で見つかったことをさす。「無事保護されました」は問題なく保護されたという意味。「発見されました」は遺体で見つかったということだ。

「全身を強く打って」が意味するもの

「強く打って」という表現は、その部位が原型をとどめていないほど損傷している状態を意味する。
したがって「全身を強く打って」というのは全身が原型をとどめておらず、頭部が取れかかっていたり、臓器が飛び出していることもある。生命維持はきわめて難しく、一見して「これはもうだめだ」とわかる状態。そのため、たいていは死亡と同義に扱われる。

このバージョンとして「頭部を強く打って」「胸などを強く打って」という表現もあるが、前者は頭部の陥没や欠損で原型をとどめておらず、後者は上半身が激しく損傷している状態をいう。

性犯罪の表現

では「わいせつな行為」「みだらな行為」の意味するところは何か。ひと言で言うと、「わいせつな行為」は性交なし、「みだらな行為」は性交あり。ニュースキャスターが「みだらな行為に及んだとして……」などと言ったら、性交があったと考えてOKだ。そもそも両者は法令で規定されている。

また「暴行」「乱暴」という表現は、いずれも合意のない性行為、つまり強姦を示す隠語。では暴力をふるって相手を負傷させた場合はどう表現するかというと、「殴る蹴るなどの暴行」という。
ふだんはなんとなく聞き流しているニュースの隠語。意味がわかると、想像力が豊かな方はけっこうきついかもしれない。

※画像はイメージです。

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