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ささやきの真意は?

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あのとき何があったのか分からない・・・今だに理解も出来ない。

目次

初めての事故

朝の通勤時、天気が良く爽やかな日差しを浴びながら、いつもと同じ時間、いつもの通路、いつも通りに車を走らせていました。

交差点にさしかかり、一時停止で停まり、左右を確認。
車は来ていないので進もうとした次の瞬間、目の前が急に暗くなりました・・・・。
目を開けているはずなのに真っ暗で見えない・・・何が起きたのか全く分からない。
そんな状態でも車が進んでいるのを感じる。でも、どうすることも出来ずに恐怖心が湧き上がってきます。

その時、耳元で「危ない」と男の人の声が聞こえ、どこかで聞いたことのある声だな?と思った。そのとたん、目の前の暗闇が晴れて、目の前にトラックが!
慌ててブレーキを踏んだのですが、ぶつかってしまったのです。
車はボンネットの部分がぐしゃっと潰れてしまったのですが、不幸中の幸いというべきでしょうが、私は全く怪我をせずにピンピンしていました。

警察に事情を話しても「居眠り運転だ!」と言われておしまいです。

二度目の事故

あれから半年、通勤途中でまたもや事故を起こしてしまいました。
今度はブレーキを踏んだはずなのに車は止まらず、かなりのスピードで交差点に突っ込み、対向車を避けて崖にぶつかってしまったのです。

ぶつかる瞬間、以前と同じように耳元で「危ない」という男の人の声が聞こえました。
その直後に激しい頭痛に襲われ、頭を抱え込むと・・・生暖かくてぬるっとした手触りが・・・それはおびただしい量の私の血液でした・・・・意識が薄れていく中で亡くなった父が見えてくるのです。

あの声は間違いなく父の声・・・なんで守ってくれないの!と怒りが頂点に達したとき、ふっと何も解らなくなったのでした。

気がついたとき

ふと気がつくと目の前にはみた事のない天井、つまりありがちなシチュエーション、病院のベットの上でした。
一番驚いたのは、なんと数日も意識が戻らなかったことです。
自動車の事故で頭を打ったからだと思っていたのですが、医者の説明では脳腫瘍ができていて、もし今回事故にあって検査してなかったら、ゆくゆくは悪化して命を落としていた事だろうと。

そこでふと思ったのは、なんでこんな短期間で事故が連続して起きたのか?
一度目は亡くなった父が守ってくれていたのかもしれないけれど、2度目はむしろ病気を知らせる為に事故を引き起こしていたのじゃないのかと?
お見舞いに来ていた母にそんな事を話すと、「お父さん、結構無茶な事するからね」と眉を顰めたのでした。

その後、事故を起こす事なく無事に暮らしています。

※画像はイメージです。

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